内容説明
映画や小説でおなじみの江戸吉原、京都島原―。絢爛豪華、遊女の悲哀といった決まりきったイメージしか浮かばないのも事実。衣裳、建築、金銭、行事、人間模様、また東西の色里のちがいなど、私たちが知らなかった色里のすべてを、豊富な図版とともに紹介する。さらには、色里とならぶ江戸の夢、歌舞伎や音曲の世界についても詳しく見ていく。
目次
第1章 遊女の姿
第2章 京坂の色里
第3章 江戸の色里
第4章 遊女の暮らし
第5章 音曲
第6章 歌舞伎と小屋の賑わい
著者等紹介
高橋幹夫[タカハシミキオ]
1935年東京生まれ。1999年没。小学館に入社後、雑誌編集部を経て後、企画集団´EDOを創立。没年まで同社代表。晩年は江戸時代にテーマを絞り、著書を遺した
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感想・レビュー
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ほたぴょん
2
遊郭が主であるが、芝居なども含めて、江戸時代に悪場所と呼ばれたような場所を人々が夢を買ったいろざとと読み替えてのトポロジー。図版多数。江戸だけでなく、大阪京都についても詳しいのが良い。祇園は官許の遊郭ではない、富本節の名取は女は富本豊某と名乗る、など、落語の世界の話とつながって、ああ、あれはそう言うことか、と腑に落ちる。2010/05/13
おかまたけ
1
キャバ嬢ファッションが流行るのも、ニコニコ動画の歌ってみたや組曲なんかも、この頃とそんなに変わってない気がする。2009/04/11
はちくま
0
色里の話だけではないのでは?と思いつつ、最近歌舞伎にハマっているので、芝居の話などとても勉強になりました。2013/12/31
eel
0
見世の色々 分かりやすい