愛をみつけたうさぎ―エドワード・テュレインの奇跡の旅

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  • サイズ A5判/ページ数 205p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784591094587
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8097

内容説明

「考えてごらんなさい。愛がないのに、どうやって“いつまでも幸せに”くらせますか?」持ち主の女の子に愛されていても、自分はだれも愛していない陶器のうさぎエドワード。でも、そのおばあさんの言葉は、ずっとエドワードの心にかかっていた。女の子とはぐれ、さまざまな人に出会い、別れる旅のなか、エドワードは遠く語りかける。―ぼくは愛することを学んだ。でも愛なんてつらいだけだった。助けてよ!『ねずみの騎士デスペローの物語』の著者ディカミロ、感動の最新作。

著者等紹介

ディカミロ,ケイト[ディカミロ,ケイト][DiCamillo,Kate]
ミネソタ州、ミネアポリス在住。子ども時代の大半をアメリカ南部ですごし、フロリダ大学を卒業。『きいてほしいの、あたしのこと―ウィン・ディキシーのいた夏』で2001年ニューベリー賞最終候補、『ねずみの騎士デスペローの物語』(以上ポプラ社)で2004年ニューベリー賞を受賞

イバトーリーン,バグラム[イバトーリーン,バグラム][Ibatoulline,Bagram]
ロシア生まれ。州立モスクワ芸術学院を卒業し、多くの絵本を描いている。現在アメリカのニュージャージー在住

子安亜弥[コヤスアヤ]
名古屋市生まれ。南山大学外国語学部英米学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

130
自信過剰で高慢だった陶器製のうさぎが人の手から手へ渡り、喜怒哀楽や愛情という心を学んでいくアメリカの児童文学。いたたまれない辛い経験が繰り返され、このまま救いがなかったら悪夢だなと思いながら読み進めたが、とてもアメリカらしいしめくくりだった。モノや人、日々を大切にする、そして感謝する気持ちこそが愛の基本だということと同時に、この物語は人生に起きる様々な試練に対してどう向き合うか、さらにはどう向き合っていたとしても最終的には「なるようになるのかもしれない」といったことも考えさせられる深みがあった。2014/03/05

ままこ

100
プライドが高く愛する事を知らなかったうさぎのぬいぐるみ。アクシデントが起こり転々と旅をする羽目になる。優しい人達との出会いで愛する感情が生まれるが同時に辛い目にもあっていく。繰り返される出会いと突然の別れ。うさぎが最後に行き着いた先は…。エピローグの話がジンとくる。装丁や挿絵がとても素敵な切なく心温まる作品。2019/06/24

☆よいこ

85
愛について。持ち主の女の子に愛されているのに、自分は誰も愛していない陶器でできたうさぎの人形・エドワード。ある日エドワードは船から海に落ちてしまい、少女と別れることになる。エドワードは、漁師に拾われておばあさんと暮らす。それから、流れ者に拾われて旅をする。杭に打ち付けられてしまったり、病気の女の子に抱きしめられたり、妹思いの少年と街角で踊ったりする。エドワードはただだまって人の言葉を聞く、そして愛を知る。▽児童書。『100万回生きたねこ』と似たテーマだけど、結末は奇跡。感動した。すごく良かった。2019/02/27

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

79
持ち主の女の子にいっぱいの愛情を注がれていた陶器のうさぎエドワード。愛される事に慣れてはいても誰かを愛した事はなかった。ところが旅の途中に海に落ちたエドワードの運命は暗転する。数奇な運命に翻弄され出会いと別れを繰り返し、人から人へ渡るうち、次第に『愛』について学んでいく。でも、彼にとって愛は辛いだけのものだった……。旅と共に揺れ動く心を描いた『奇跡』の物語。ラストシーンには目頭が熱くなる。海の向こうから届けられたこの本に出会う読者は、エドワードと同じ思いを抱くかもしれない。「みつけた。もう離さない」。2016/02/16

greenish 🌿

69
「愛なんてつらいだけだった。助けてよ」持ち主の少女に愛されていても、自分は誰も愛していない陶器のうさぎエドワード。少女と別れ、エドワードの果てしない心の旅が始まる  ---高慢で自惚れ屋のエドワード。長い旅の中で人との出逢いと別れを繰り返し、淋しい・嬉しい・守りたい・愛おしい・・・様々な感情が芽生えます。人に心を開かなければ、人と心から交わらなければ、愛は、幸せは得られない。陶器のうさぎに温かな愛が通った瞬間・・・落涙です。ディカミロの包容力のある文とイバトゥーリンの温かな挿絵、大人に読んで欲しい物語。2014/02/09

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