内容説明
夏はやさいの収穫期。トマトに、キュウリにナス…。なにもかもとけちゃいそうな暑さのなかの、おてつだい。夏休みなんかないほうがよかった…。北海道のやさい農家を舞台に、収穫作業のてつだいにかりだされた少女の姿をいきいきと描く。
著者等紹介
小泉るみ子［コイズミルミコ］
１９５０年、北海道美唄市に生まれる。５人兄姉の末っ子として農村で育つ。早稲田大学文学部を卒業後、児童書や教科書のさし絵の分野で活躍。日本児童出版美術家連盟会員（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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♪みどりpiyopiyo♪
37
おはよう！ 夏休みって サイコー！ 一日中、ぜーんぶ じぶんの じかん。―――とは いかないんだなぁ。■ノスタルジックな絵本を読みました。小学生の頃の夏の一日、暑くて気怠くって、でも、風の通る日陰のお部屋が気持ちよくって…。■先日読んだ『わたしの好きな場所―なつの日納屋で』の、あの女の子だ☆ この子はきっと著者自身。■私自身はマンション生まれの新興住宅地育ちなので、知らない世界を垣間見るようで、それもちょっと嬉しいです ( ' ᵕ ' ) （2006年）（→続2019/08/22
tokotoko
32
小泉さんの北海道本、３冊目。夏休み。女の子の家の農園は野菜の収穫期・・・真っ只中！けど、夏休みって、旅に出たり、海に行ったりするもんだよ！！なのに農園の大人達やお姉ちゃん達は、午前も午後も畑に向かいます。夏休みなんて、なくていい！！そして女の子は・・・。罪悪感を胸に抱きながら、走ったり歩いたり、ちょっと八つ当たってみたり！その葛藤ぶりがとても可愛いです。そんな気持ちをちゃーんとわかって、何も言わずにそっと包んでくれた家族もあたたかかったです。すくすく育つって、きっとこういうことだ！見れて嬉しかったです。2015/12/11
べるめーる
25
北海道の農家。夏は大忙しで子どもも遊んでなんていられない。みんなお手伝い。時には嫌になっちゃう時もある。今日は動けない、でもみんなが気になる。そんな少女の心理描写が巧みでした。大家族のあたたかさやたくましさが伝わってくる。2014/12/28
円舞曲
16
ねたふりは誰にでもある体験。夏に読みたい一冊です。小学生低学年。2016/08/30
みーなんきー
15
せっかくの夏休みに、農家の家族は野菜の収穫で大忙し。わたしは海に行ったり、楽しいことをしたり、夏休みを楽しみたいのに思い通りにならない。ある日寝たふりをして自由な1日を過ごしてみたが…作家の説明に、5人兄弟の末っ子で農村育ち、とあったから自分の子供の頃を描いたものなのかもしれない。2021/05/25
