内容説明
たくみのひいおじいちゃんは九十五さい。たくみとだいのなかよしだ。ひいおじいちゃんはいつも、はいくをよんでいる。ひばちでメダカをかっている。そしてたくみに、いろんなはなしをしてくれる…。
著者等紹介
松田もとこ[マツダモトコ]
広島県に生まれる。広島県立女子大学卒業。『おばあちゃんがいるといいのにな』(’95日本絵本賞受賞)などの作品がある。山口県玖珂郡美和町在住
遠藤てるよ[エンドウテルヨ]
東京都に生まれる。日本児童出版美術家連盟所属。1961年、小学館絵画賞を受賞。絵本に、『ミドリがひろったふしぎなかさ』(講談社出版文化賞絵本賞)『ぶな森のキッキ』(絵本にっぽん大賞)(以上童心社)他多数がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Cinejazz
14
〝 たくみは、病院の理事長室で暮らす95歳のお爺ちゃんに、毎日会いに行く。「ボクは、医者の父さんたちより、お爺ちゃんの方が、ずっといいよ。いろんな話をしてくれるもん」「そうかい。たくみくんは、ここがいいか」...「病院が好きなの?」「60年も医者をしたからね。ここにいたら、できることがあるんだよ」…。理事長室が病室になって、バラの花でいっぱいになった。お爺ちゃんは、お爺ちゃん医者の息子を呼んで 「今日は、診断書を書いてもらう日。死とはかくも苦しきものとは、知らなんだ…安楽死は、むずかしい」「空にいるよ。↓2025/07/08
遠い日
11
奥付を見ると、実在の方がいらっしゃるような印象を受けるお話でした。おじいちゃんと孫のたくみの、ちょうでんどうリニアやり取りは、おじいちゃんの最期の日々を彩ったことでしょう。自分の寿命と向き合ったおじいちゃん。医師だっただけに、そのあたりの覚悟は人一倍敏感で厳しいものだったはず。人が生きて、生き抜いて、最期を迎える。孫からの感謝と愛を込めた俳句が温かい。2018/11/27
anne@灯れ松明の火
3
貼り絵が優しい感じ。お年寄りと子どもとの触れ合いが温かい2010/12/03
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