内容説明
はじめまして!ぼく、たろうちゃんのおきにいりのかさです。あるひ、おばけのせかいにいくことに…。
著者等紹介
せなけいこ[セナケイコ]
東京に生まれる。モダンな作風で知られる画家の武井武雄氏に師事し、絵本の世界に入る。1970年に、「いやだいやだの絵本」(福音館書店)でサンケイ児童出版文化賞を受賞。絵本作家として独自のスタイルを確立する。ユーモアあふれる貼り絵で、おとなから子どもまで幅広い層に支持されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kawai Hideki
74
たろうちゃんのお気に入りの傘が、相手にされなくなったのを機にオバケの弟子入りをするお話。気に入った傘に目を描いて、ご飯もお風呂も共にするたろうちゃんとか、相手にされなくて傘が泣くのを、お母さんが「雨が降ってないのに、この傘だけ濡れてるわ」と気がつくとか、すごい発想だなあと。2015/11/22
ぶんこ
50
絵本作家のアトリエ紹介の本を読んで著者に興味を持ちました。他のシリーズ物を読む予定でしたが、図書館に行ってくれた家族が目に入った著者本を無作為に借りてきた本。単純な色使いが好みで、太郎ちゃんに気に入られようとする傘の可愛さに、あっという間に読み終えました。1冊目からせなさんのファンになりました。2017/02/25
厩戸皇子そっくりおじさん・寺
46
これも可愛い絵本だった。主人公は太郎ちゃんが肌身離さず持っているお気に入りの傘。太郎ちゃんは雨の日も晴れの日もいつも傘と一緒。食事や入浴まで一緒(御両親はいずれ叱るべきである)。しかし太郎ちゃんの気持ちは傘から離れる。太郎は今お化けに夢中で傘には目もくれない。泣く傘がせつない。泣いて濡れた傘は干されるが風で飛んで行きお化けの世界へ。お化け達に「お化けになりたい」と訴え改造される。まるでつれない彼氏に再度振り向いて貰う為に、美容整形までして尽くす女の様だ。私は「傘よ止しなさい!」と言いたかった。2015/09/29
annzuhime
29
図書館本。4歳の次女が借りた絵本。ぼくはたろうちゃんのかさ。いつも一緒だったのに、最近のたろうちゃんはおばけに夢中。だからぼくもかさのおばけになろう。大好きなたろうちゃんのためにおばけになろうとする傘。見事にお化けに変身して、またたろうちゃんの自慢の傘になる。せなさんのおばけは可愛らしい。おばけたちの表情も柔らかくてほんわかする。1歳5ヶ月の三女もニコニコ指差しながら聞いていた。2020/07/04
くぅ
27
せなさんはやっぱり好きみたい。傘が欲しくなったそうです。持っているお友達も居ますが、悪気がなくても万が一お友達の顔を突いたりしたら大変ということでもう少し合羽で過ごしてもらおうと夫婦で相談したんだけどね、本人にはナイショ(笑)(4歳2ヶ月)2021/07/22