内容説明
松井さんの車のいろは、空のいろ。ぴかぴかのすてきなタクシーです。町かどのむこうは、星のまち、天のひろば。―もうひとつの世界の入り口です。きょうも松井さんは、ふしぎをのせて走ります。
著者等紹介
あまんきみこ[アマンキミコ]
1931年、旧満州に生まれる。日本女子大学(通信)卒業。日本児童文学者協会新人賞、産経児童出版文化賞、旺文社児童文学賞、小学館文学賞、野間児童文芸賞、ひろすけ童話賞などの多くの受賞作がある
北田卓史[キタダタクシ]
1921年、東京に生まれる。東京工業専修学校機械科卒業。1992年、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
40
「車のいろは空のいろ」3冊目。この本はさすがに初読。単に動物たちが松井さんのタクシーに乗ってくるだけではなくて、松井さんを不思議な世界に招待する。幻想的な「ほたるのゆめ」、そして1冊目から歳月をへて再び戦争の思い出を語る「しらないどうし」など、もっと続けてほしいくらいのシリーズ。2017/06/06
緋莢
15
暗い夜道の中で、タクシーを運転している松井さん。今日の仕事はそろそろお終いにしようと思っていた時、街頭が一つしかともっていない公園に公園に、七つか八つかぐらいの女の子が二人だけでいるのを見つける。心配になった松井さんが声をかけると、お揃いのネックレスを落としてしまったという。一緒に探してあげ、無事に見つかった後、2人をタクシーに乗せて送っていくが・・・2017/06/06
はーちゃん
11
児童文学なんだけど大人でもいいんだよなあ。2020/01/20
退院した雨巫女。
7
《私-図書館》今回は、ほのぼのした話と、世にも奇妙な世界のようなぞーっとする話もあり。あれから、だいぶん時間も、たち松井五郎さんまだタクシー運転してるかなあ。2018/05/25
斑入り山吹
3
1,2,3全部出版が違うのでダブったりしてしまった。が、これで最後(もし、あまん氏が続きを書かなければね)。狸やら狐やら猫やら鼠やら、いい感じに昔話っぽいです。でも三冊目になると多少マンネリって気もしなくもない。(好きだから気にしない、という考え方もある。)そういう意味で「しらないどうし」は泣けます。この本ではちょっとぞっとする終わり方の「ほたるのゆめ」がわたしは気に入ったな。3冊あいだをあけたりダブったりしたので、ちょっと興が冷めたかな?今度はまとめてじっくり読んでみよう。2011/08/30