内容説明
伝説の作家、ガートルード・スタインが残した、唯一の絵本。言葉をめぐる不思議な冒険の物語。
目次
ローズは薔薇
ウィリーはウィリー
びっくり目玉
ウィリーと歌
ウィリーとライオン
ライオンはライオンじゃない?
ローズとウィリーのライオン
ローズ考える
好きな色
ビリーに話をもどす〔ほか〕
著者等紹介
スタイン,ガートルード[スタイン,ガートルード][Stein,Gertrude]
1874‐1946。アメリカ、ペンシルヴァニア州に生まれる。ラドクリフ大学で心理学を学んだあと、ジョンズ・ホプキンズ大学医学部を中退、兄レオのいるパリへ移り、生涯をパリで暮らした。ピカソやマティスら近代絵画の収集家でもあり、パリの新しい20世紀の芸術運動の中心にいた女性。「ピカソが絵でやったことをわたしは言語でやります」と言語が意味を持つということに挑戦し、キュビスト的言語解体を試みた。ヘミングウェイに簡潔に書く方法を教えたのもスタインだった。アリス・トクラスという女性と暮らしながら、スタインが書いた厖大な作品は、大半が普通の読み方では理解できないとされてきたが、百年たったいま、研究が進み、ようやく「読み方」がわかりはじめている。芸術家および欧米の女性作家のあいだでは「われらがみんなの母」として大きな存在
落石八月月[オチイシオーガストムーン]
ニューヨーク在住、翻訳家
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