いしぶみ―広島二中一年生全滅の記録 (改訂新版)

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  • サイズ A5判/ページ数 191p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784591087329
  • NDC分類 K369
  • Cコード C8095

内容説明

8月6日、いつもの朝だったはずなのに今までになかった爆弾によってその未来を断たれた広島二中生徒全員のその悲惨な記録。日本にも戦争の時代があって、こんな悲しい出来事がありました。広島の悲劇を二度とくりかえすことのないよう、原水爆兵器をみんななくしたい、そして平和というものがどんなに大切なことかを、いつも考えたいのです。

目次

その日の朝
河本くんの日記から
本川土手の集合
爆発の瞬間
川の中で
脱出から再会へ
郊外へ
その夜
お寺の救護所で
寄宿舎から平良村へ
寝られぬ両親
あくる朝
避難する途中で
ゆくえのわからない生徒たち
そして全滅した

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちえ

49
75年目の今日に。勤労奉仕の作業中に全滅した広島二中一年生321人の内、遺族から話が聞けた226人の8月6日の朝から原爆が落ちた時の有り様、そして亡くなるまでの記録。一人一人の写真の幼さ、体格も今の小学生位の彼らの姿に心が詰まる。原爆が落ちる前の広島には爆弾が数発しか落とされなかった為、空襲が激しかった東京や大阪から家族で移ったり、子供だけを広島の親戚の家に預けたともあり、悲惨な形で子供を失った親たち心の内をも思わされる。戦争の記憶を持つ世代が減っても、これらの記録は語り継がれなければならない。→2020/08/06

プリン

48
広島に原爆が落とされ大勢の方が亡くなった中、広島二中の子供達が全滅。一人一人の名前と亡くなった状況が細かく記され、報告のように書かれた事実の記録。顔写真が載っているがあまりにも幼く中学生には見えない。酷い火傷をおいながらもお父さん、お母さんに会いたい一心で火傷の身体を引きずり数キロも先の家を目指す姿が痛ましい。あれから79年。今もまだ原爆の後遺症に脅かされ、医療費の問題で国を相手に戦っている人達が少しでも救われる配慮と2度と原爆投下が起きない世の中を心をから願う。2024/08/10

たまきら

44
私が生まれる前に制作されたテレビドラマを児童書にしたものです。そして実話です。地図をじっと眺めながら、あの町のあの日を、はげましあいつつ懸命に生きようとした先生・子どもたちを思いました。…親御さんたちの気持ちも…。二度と新しい全滅の記録を作ってほしくありません。本当につらい本ですが、本当に手に取れてよかったです。読み友さんに感謝。2023/01/04

ヒラP@ehon.gohon

24
あらためて、広島原爆がどんなものだったのかを考えさせられました。 広島県立広島第二中学校の1年生の321名が、あの原爆の下でどのように命を落としていったか、断片で辿りながら、全滅という言葉でまとめられています。 読み続けるのもつらい本でしたが、鎮魂と核廃絶の祈りの気持ちで読み終えました。 児童書ということもあり、過激な言葉は避けているのでしょうが、事実が揺らぐことはありません。 核使用が現実感をもって取り沙汰されるきな臭い現在に、響かせたい警鐘を鳴らしているように感じました。2022/12/01

カープ坊や

16
『はだしのゲン』同様に 私の8月再読必至本です。 我が母校「広島県立観音高校」一年生が あの日 あの夏 全滅した生々しい記録です。 年々減少する被爆者の方々の生の証言同様に 貴重な記録、貴重な証言です。多くの人々に 読んでもらいたい一冊です。2014/08/06

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