内容説明
45万部のベストセラー『生きてます、15歳。』の母親が、赤裸々に綴る壮絶な愛のドラマ!「お母さん産んでくれてありがとう」盲目の娘の言葉に、心の傷は消えた。愛されなかったけれど、私は愛す。
目次
プロローグ 夫の死のショックで早産
第1章 母のない子
第2章 卵を売る子
第3章 他生の縁、人の優しさ
第4章 迎えに来た母
第5章 自立
第6章 家族・出会いとわかれ
第7章 すべては美由紀のために
第8章 美由紀の思春期、私の思春期
第9章 親離れ、子離れ
著者等紹介
井上美智代[イノウエミチヨ]
1947年、大阪に生まれる。祖父母の家に預けられ、苦難に満ちた子ども時代を送る。母と暮らすが、15歳で自立し30歳で自分の店を持った。結婚を間近に控えた夏、夫が交通事故死。その直後、娘の美由紀をわずか500グラムの未熟児で出産。未熟児網膜症で失明した美由紀を、独自の工夫で力づよく育てる。2000年7月に、美由紀は母と自分の生き方を書いた本『生きてます、15歳。』(ポプラ社)を出版。ベストセラーとなる
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感想・レビュー
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りえりん
3
500グラムで生まれた全盲の女の子のお母さんの手記。親に愛されない悲惨な幼少時代を過ごした自分が我が子を真に愛せてるのだろうか、という自分自身の葛藤。やっとやっと巡り会えた最愛の人も、入籍前に交通事故で他界。先方の両親に結婚を反対されていたため、亡くなったことも知らされず、知ったのはお葬式などのすべてが終わったあと。そのショックで赤ちゃんを500グラムで早産してしまい赤ちゃんは全盲に。でも本当に強くたくましく、自分の信念を大切にして生きてはる。すごい。宿命を使命に変えるとはまさにこのことなんだな。2015/11/21
りんふぁ
0
『生きてます、15歳。』を読了済みで、たまたま図書館で目に留まり。壮絶です。けど、このお母さんの前を向く強さ、過去を言い訳にしない強さ、それがあるから、しっかり育てれたのかな?っと。優しく甘やかして育てるほうがよっぽど楽だろうに。強いな。2016/03/05
きち
0
とても泣けました。壮絶すぎる人生だけど前向きに生きてきたことが、今の井上さんを幸福に導いた。これからも美由紀ちゃんと力強く人生を歩んでいくことでしょう。2008/10/24