内容説明
“あやかしのもの”が見えるために心を閉ざしてきたさやか。越してきた洋館で、江戸時代のお姫さまの霊にであいます。その時代に封印した竜が街をおそうときくなか、タロットが示したのは「死神」。みんなの無事を願うさやかの思いは、何を変える…?時をこえて風早の街でくりひろげられる現代ファンタジー。
著者等紹介
村山早紀[ムラヤマサキ]
1963年、長崎生まれ。『ちいさいえりちゃん』(あかね書房)で、第4回椋鳩十児童文学賞、毎日童話新人賞最優秀賞受賞。「シェーラひめのぼうけん」シリーズ(童心社フォア文庫)、「風の丘のルルー」シリーズ、『カフェ・かもめ亭―ささやかな魔法の物語』(以上ポプラ社)、「アカネヒメ物語」シリーズ(岩崎書店)など、冒険や夢、やさしい心にあふれた作品を数多く発表する人気児童文学作家
そらめ[ソラメ]
1977年、京都生まれ。イラスト雑誌等に作品を発表している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あつひめ
49
タロットカード…あー中高生の頃、My birthdayを買って本に閉じられていたタロットカードで見よう見まねの占いとかしたなぁ…と昔を懐かしみながら読み進めた。人は夢や希望を神様にゆだねて手を合わせてお願いする。でも本当は最初に自分の力を信じて努力することが大切なのかもなぁ…そして努力した人が目には見えないけどなにかを掴む手応えを感じられるんだろうな。神様はきっと見守るだけなんだと思う。物語の感想からずれたけど、自分を信じて仲間を信じることが未来に繋がるんだと思う。私も自分の未来をどんどん変えていこう。2018/05/07
hirune
32
心を閉じていれば周りの人と自分を隔てて孤立させる、見えざるものを見てしまうさやかの能力も、心を開けば大事な人たちを守るための武器になる。昔、桜子姫の孤独と寂しさから生み出して生命をかけて封印した赤い竜、心の闇に入り込みダメージを与えるものだから、桜子姫の悲しみが救われなければ本当には解決できないのかもしれない。次の巻のさやか達の成長に期待ですね。2016/01/11
みー
7
通院のお供に。早風の町が、まだ江戸と言われていた頃から話は始まる・・。早風の町は、本当に全ての「モノ」を温かく迎え入れる。命あるものも、無きものも・・そんな大切な町が今回は「悪し龍」により、ひずみが生まれ・・と言う、ハラハラドキドキの展開。なぜ竜が生まれ、一度は封印されたものが再度うごめき始めたのか・・大人でも楽しめるファンタジーだった。そして、相変わらずウルッとする場面もあり、楽しめた。2015/10/10
れな@がんばれレバンガ
6
コンビニたそがれ堂の村山早紀。登場人物がみな優しい。高学年から。☆3.32017/04/26
シュウ
4
再読。周りと違うとそれなりに大変なこともあるけど、否定せずに受け入れて生きていく道があると信じたい。2024/01/17