出版社内容情報
ルパンが、なぜ怪盗になったかが説き明かされ、しかも大天才といわれる彼でも、ときにはだまされるという、フランスらしい物語。
内容説明
―まだ年若いルパンがはじめてくわだてた計画、それは大富豪アンベールのやしきから、一億フランの証券をぬすみだすこと。ところが、事件は思いもよらぬ展開をする。大怪盗ルパンにも、まずしくみじめな青年時代があった。彼が、親友ルブランにうちあけたふしぎな失敗談から、アルセーヌ・ルパン誕生の秘密が明かされる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
55
シリーズ2冊目も快調に楽しめた。この巻はサスペンスフルなものが多かったように思う。特に収録作中、ハートの7はショッキングな冒頭から、構成や事件の面白さで読ませる。2017/09/30
北風
12
そーだよな、ホームズだして大丈夫だったのかと思ったけど、やっぱり怒られたんだ(笑)。でも、その後もハーロック・ショーメスと変えて出したとかって、ウケる。しかし、ルパンもそれほどルブランは乗り気で書いていたわけじゃないんだな。アガサのポアロみたい。そういう方が読者ウケがいいというのが、なんとなくおかしい。2018/04/29
瑠璃菊
7
ルパンがまだ駆け出しの怪盗だった頃の話。ビクトワール、本当に良い人だしルパンもいい人で泣ける…。ルパンとルブランの会話、ルパンが本当にいた感じがしてなんかワクワクしちゃう。上手いなぁ。2021/07/27
Kanji_Jiten
6
ルパンと作者が親友だということが沢山のところで出てきている。個人的に、僕はルパンを尊敬している。泥棒の技術もまあ、そうだが、殺しをしないこと、ヨーロッパ系の面白いユーモアを含むこと、貧しい人を助けようとすることが僕の理想の「怪盗」なのだろう。もともとミステリー」が好きな僕は何故か怖がりで、名探偵コナンのように殺人とくらーい人物が出てくるのはそんなに好んでない。それに比べてルパンは。。。ああ、ルパンみたいになりたい。2015/06/17
ちびった
5
ルブランとルパンの出会いが書かれている。あたかもルパンが実在しているようだ。2019/06/26
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