出版社内容情報
六年生の不二夫君はおじさんの建てた広い屋敷にたったひとりで留守番をしていると、風と共に紙が落ちてきた。暗号をめぐる冒険。
内容説明
秘密の文書の半分が盗まれた!それは、宮崎鉱造氏のおじいさんがのこした莫大な遺産、大判小判の「大金塊」のかくし場所をしめす暗号文だった。奪われた半分の暗号文書を取り戻そうと、賊のアジトに入りこんだ小林少年の見た意外な真実とは?そして明智名探偵は、謎めいた文章を解き、大金塊をもとめて島にむかった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
十六夜(いざよい)
14
盗まれた暗号を取り返して欲しいと依頼を受けた明智探偵。小林助手の働きもあり、見事族を出し抜いて暗号を取り返した。解読した暗号をもとに金塊を探す事になった明智探偵たちだが、またしても族が邪魔をしてきて…。お決まりパターンだが暗号と宝探しは心が躍る。最後があまりに呆気なかったが、小林少年の冒険はかつてない危険度だったんではないだろうか。面白かった。2016/06/07
りず
11
少年探偵団シリーズはこの冒険描写が最高よね!ラストの洞窟、ワクワクしたわー!ヴェルヌ読んでるのかと…笑。今と違って道具が超アナログなのも、ヒヤヒヤ感が増していて、この年齢になって読んでも面白い!変装や監禁先からの脱出など、大人顔負けの活躍をする小林少年が好きすぎる…。団長ー!笑。2019/10/06
ゆきよ
5
(青空文庫で読んだが書誌登録されてないのでこちらに.)4作目にして初めての怪盗二十面相が関わらない少年探偵団シリーズ.変装がないとシンプルに少年探偵団の冒険譚になる.仲間すら正体を知らない首領,ロマンがあるわぁ….屋敷を抜け出す小林君,良い気になって置き手紙を残してしまうの巻.賢いとはいえやはり子供なのだなあ.2023/03/30
りんりん
5
久しぶりに読みました。おもしろかった!小林少年、大活躍!!!2019/06/09
イチ
4
最後まで敵の親玉を二十面相だと思って読んでいました。ご同輩がイッパイ( *´艸`)ちょっとホッとしました。「暗号の素晴らしい作品」として別の小説に名前が出ていて読んでみましたが、噂に違わず冒険心をくすぐる作品でした。今とは少し異なる時代がかった表現も◎!2017/03/01