出版社内容情報
黒い魔物が東京に出現し、はじめはいたずらのように見えたが、それは恐ろしい計画の始まりだった。少年探偵団と二十面相の対決!
内容説明
東京中に「黒い魔物」のうわさが広がっていた。次々とおこる少女誘拐事件。そして、篠崎家の宝石と、五歳の愛娘緑ちゃんに、黒い影が忍びよる。はたして、インドから伝わる「のろいの宝石」のいんねんは本当か…『怪人二十面相』に続き、名探偵明智小五郎と、少年助手小林芳雄君ひきいる「少年探偵団」大活躍。
著者等紹介
江戸川乱歩[エドガワランポ]
明治27(1894)年10月21日、三重県名張町(現名張市)に生まれる。本名、平井太郎。早稲田大学在学中から、英米の推理小説を片っぱしから読む。卒業後、貿易会社、古本商、新聞記者などたくさんの職業を経験する。大正12(1923)年に『二銭銅貨』を「新青年」に発表。筆名の江戸川乱歩は、推理小説の始祖エドガー・アラン・ポーから取っている。その後、数多くの推理小説を精力的に書く。昭和11(1936)年「少年倶楽部」の求めに応じて書いた『怪人二十面相』がたいへんな人気を博し『少年探偵団』『妖怪博士』など少年少女に向けた作品を発表する。昭和40(1965)年没
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感想・レビュー
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まるこむ
15
小学生の頃に一度だけ読んだことがあったが、記憶がないので再読。2部構成となっており、前半は怪盗二十面相と少年探偵団との対決になっているが、後半は小林君以外あまり団員が出てこなかったのが残念。ただ乱歩先生の本は今から何十年も昔の本なのに今読んでも面白いのは、きっと名作だからですね。読んでいてわくわく、ハラハラさせてくれるので一気に読んでしまいます。2018年は乱歩先生の本をたくさん読むぞー!!目標20冊!!2018/01/02
jima
13
1937年連載。シリーズ2作目。怪人20面相と少年探偵団、明智小五郎との知恵比べ。子供の頃、このシリーズや、モーリス・ルブランのアルセーヌ・ルパンシリーズ、コナン・ドイルのホームズシリーズを夢中に読んだのを思い出し、懐かしかった。2013/10/09
たくぼ
8
子どもの頃は読書力がなく、こんな小さな字でこんなに厚い本にはとても手が出なかった。面白いらしいとは噂に聞いていた江戸川乱歩。いま、大人になってはじめて手にした。子どもだったらトイレに行けなくなるだろうな。★★★★2019/11/22
くまこ
8
「何かほのぼのしてるところがいいな。少年探偵団もかわいいし、明智探偵と怪人二十面相の知恵比べも、のんびりした追いかけごっこみたい」「まあ、今読むと、ちょっとマンネリ気味で、間が抜けて見えるのは仕方ないね。ストーリーよりもキャラクターの雰囲気を味わう作品かな。アニメのルパン三世の原点みたい」「それにしても少年探偵団の小林団長って、学校行ってるのかしら?」「きっと少年倶楽部の通信教育で勉強してるのよ」2014/03/08
十六夜(いざよい)
8
少年探偵団大活躍。二十面相って時々しか出てこなかったイメージだけど、そうじゃなかったのか…。子供向けに少し変えている箇所はありますが、これが書かれた時代背景か出ていて味がありました。少年探偵団…絶対楽しいわ〜。2016/01/01