出版社内容情報
かっぱの子は、人間の男の子が持っている赤いプラスチックの虫かごがうらやましくてたまらなくなってしまい・・・。
内容説明
沼のくらしにあきあきしたかっぱの子は、はじめてはらっぱにあそびにいきました。人間の村にはぜったいちかづかないと、おかあさんにやくそくしたのですが、虫とりにきた男の子たちを見てしまい…。小学校中学年から。
著者等紹介
松居スーザン[マツイスーザン]
1959年、アメリカ北東部で生まれ育つ。ウィリアムス大学とザルツブルグのモーツアルテウムで作曲を学ぶ。1982年に来日し、子どもの本の創作や作曲活動を始める。『森のおはなし』『はらっぱのおはなし』(以上あかね書房)で路傍の石幼少年童話賞、『ノネズミと風のうた』(あすなろ書房)でひろすけ童話賞を受賞
松成真理子[マツナリマリコ]
1959年、大阪府出身。京都芸術短期大学でグラフィックデザインを学ぶ。イラストレーターとして、広告から児童書まで幅広く活躍。自作の絵本『まいごのどんぐり』(童心社)で児童文芸新人賞を受賞。東京都在住
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感想・レビュー
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そら
31
可愛くていい話。自分のいる場所がつまらなく思えて、人間社会に憧れるかっぱの話。2019/09/16
遠い日
8
かっぱの子の寂しさと人間の子への憧れ。自分ではないものに憧れる子どもの気持ちがいじらしい。憧れに振り回されて何も見えなくなった状態から、ふと自分を取り戻し、自分の世界を確かめる。そんな手触りが温かな物語。2019/06/13
ぎんしょきしょき
0
可愛らしいお話。挿絵も温かくて素敵。 2年生になったばかりの次女が、タイトルに惹かれて読んでいた。「面白かった」と満足していた。2015/04/30