出版社内容情報
人魚が船を沈めると噂される南の海に、豪華客船で旅に出たルルー。そこで出会った人と見たものは? 美しく胸をうつファンタジー。
内容説明
夏のおわり、魔女の子ルルーは、きゅうか旅行にでることにしました。港の街から、南の海と島じまをめぐる豪華客船にのりこみます。しかしその海には人魚がいて呪いの歌で船をしずめるといううわさが…。一方、船でであった孤児院育ちの女性と、医師と看護士の二人づれ、奇術師の四人は、人魚の海にうかぶ、小さな島をめざすといいます。伝説の宝があるというエメラルドの島。やがて、あらしにまきこまれ、島に流れついたルルーたちを、そこで待っていたものは―?4年生から。
著者等紹介
村山早紀[ムラヤマサキ]
1963年、長崎県に生まれる。活水女子大学文学部日本文学科卒業。作品に『ちいさいえりちゃん』(椋鳩十児童文学賞・毎日童話新人賞最優秀賞、あかね書房)「風の丘のルルー」シリーズなどがある
ふりやかよこ[フリヤカヨコ]
1946年、山口県に生まれる。大分県立芸術短期大学油絵科卒業
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aisapia
11
ルルーは暑い夏の日に休暇に出ることに。船に乗って百の島に向かいます。ストーリーはちょっとミステリ風で、なんだか名探偵コナンを見ているような気分になりましたっ笑 でもコナンと違うのは、ルルーはみんなを信じたいという気持ちを持っている事。大人なら1時間くらいで読めてしまうくらいの量なのに大切な事がたっぷりつまった本当に良い本です。人魚はちょっと怖かったけど…笑 その本の物語みたいに大人向けに文庫で全部出してほしいな…2021/02/21
あゆみ
11
★★★★★ 図書館本。2018/02/16
mikipon
10
『その本の物語』を読んだので、ルルーのシリーズを娘と一緒に読んでます。7巻目は、休暇で南の島を訪れる話。この中に犯人(正確には違うけど)がいる?というようなちょっとミステリーな展開だけど、好きな人たちを信じたいというルルーの気持ちが裏切られなくて良かった。見かけはかわいいぬいぐるみのベルタのほうが、世慣れて(疑心暗鬼)なのがちょっと面白い。2014/10/16
Norico
9
魔法の手紙をめぐるすてきな物語。人魚と魔法使いの島をめざす人たち。うーん。また設定が好みです!もっともっと長く読みたかった!島に行かなかったアナイス・ブルーローズさんとか他の人の話も聞いてみたかったかなぁ。図書館にはルルーのシリーズ7巻までしかなかったけど、これで終わりなのかな?「その本の物語」では、ルルーはトランクを預けて空飛ぶ島に旅立って、ってなってたけど…あの本はルルーの最終巻でもあり、ってことなのかしら。2014/10/06
ひろんこ
4
今の自分がいるのは過去の自分がいるから。だから過去には戻らない。前だけを見て小さな幸せを積み重ねて現世と来世を生きていく。コレで魔女のルルーのお話は終わり。凄く面白かった。読んでよかった♡また、その本の物語も読みたくなった2023/04/24