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出版社内容情報
兄の海幸彦の釣り針をなくした山幸彦は、海の神のくにへ釣り針を探しにいってトヨタマビメと結婚したのだが・・・『古事記』の神話。
内容説明
兄の海幸彦のつり針をなくしてしまった山幸彦は、シオツチノカミにみちびかれ、ワタツミノカミのすむ海のかみのくにへむかった。そこでむすめのトヨタマビメと結婚して三年のあいだしあわせにくらした。しかし、ついに山幸彦は…。
著者等紹介
西本鶏介[ニシモトケイスケ]
1934年、奈良県に生まれる。児童文学・文化の評論、民話の研究、童話や絵本の創作など幅広く活躍。昭和女子大学名誉教授。各ジャンルにわたり数多くの著書がある
藤川秀之[フジカワヒデユキ]
1941年、島根県松江市に生まれる。グラフィックデザイナーの仕事を経て、1970年代より絵を描きはじめる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
spatz
14
町田康さんの口語訳古事記を読んでから、いかに自分が日本の古いお話を知らないかを痛感し。図書館絵本のコーナーで子ども向けのお話を借りてきた。子どもの本がいちばんすっとわかりやすいから☺️ 初代天皇の誕生につながる系譜。 世界中の神話や物語のなかにみられる定型がたくさんあるのだろうな、と思わせる、不思議な冒険譚。見ちゃダメといわれたら絶対見ちゃうとか。 むかしはサメ🦈のことをワニと呼んだのですね。知らなかった。 2023/11/07
ochatomo
12
絵は藤川秀之さん 豊玉姫の出産も描き、ウガヤフキアエズが神武天皇の父であることも書く あとがきの解説あり 2004刊2022/10/22
つき
10
海幸彦は山幸彦に対してもっと寛容だったら、もう少し違った結末だったのかもしれない。アマツヒコヒコナギサタケウガヤフキアヘズ… 神武天皇の父にあたる人だけど、呪文のようで覚えられない…。2018/01/23
文吾
8
★★★/図書館本、『日本の物語絵本』シリーズ10作目。一応通して順番に読んでいってるのですが海幸山幸の本を読むのはこれで3つ目。しかし誰の作品であってもやっぱり私は山幸が好かん。利益優先で優しさのない海幸も好かんけど、我儘な山幸もどうなんだろう。嫁の正体が実は醜かったと知ると逃げ出す男って酷いと思うの。ちなみに山幸の孫のカムヤマトが後の神武天皇だそうです。2016/07/31
こどもふみちゃん
7
目がつりあがって何とも古めかしい絵の神話。古い絵本だと思ったら、最近良く見かける西本鶏介氏が文章を書かれています。出版も2004年と最近なのが少し意外でした。という事はやはり、敢えてこういう絵を用いているのかな。初代天皇である神武天皇に繋がるお話でした。子どもに、こういう古典の入門書もいいかなと思いました。2013/02/26