出版社内容情報
武田百合子『犬が星見た』に誘われロシアへ。シベリア鉄道、サモワールのお茶、バイカル湖畔の昼食。心ゆさぶられる夏の旅の記録。
高山 なおみ[タカヤマ ナオミ]
内容説明
『犬が星見た』がバイブルだった。私はページをめくるように旅に出た。シベリア鉄道の寝台、サモワールのお茶、バイカル湖畔の昼食。あのとき、百合子さんに出会えたのだろうか…。心ゆさぶられる夏の旅の記録。
目次
1 出発
2 ウラジオストク
3 ハバロフスクへ
4 シベリア鉄道
5 ウラン・ウデへ
6 リストヴャンカ村へ
7 イルクーツク
著者等紹介
高山なおみ[タカヤマナオミ]
1958年静岡県生まれ。レストランのシェフを経て料理家に。文筆家としても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かっちゃん(かっち)
36
イッキに読みました。 行った事ない国の体験記は、夢中で読んでしまう。 高山さんの感じた事がよくわかった本でした。写真が載ってたら、もっと、楽しく読めたかも…。2016/08/09
アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯
34
武田百合子さんの『犬が星見た』のロシア紀行を料理家の高山なおみさんと、イラストレーターの川原真由美さんの女2人で辿る旅。百合子さんが旅した頃は、まだロシアがソ連だった頃で、うんと昔のことなのに、その頃と全く変わってしまったというわけでも無さそうなところがロシアらしく感じる。列車やホテルの設備や、出てくる料理、市場に並ぶ品物などは、ソ連の頃とはだいぶ変わっていそうだけれど。高山さんと川原さんの年齢に開きがあるにもかかわらず、つかず離れずの友人関係が素敵だ。2017/05/14
Kei
24
著者が、武田百合子さんの著作にひかれ、念願のシベリア鉄道旅行なのに、あとずさって、精神的にも少し不安定なのが不思議でした。が、最後の方で、震災3カ月後とわかり、納得。辛い気候風土や歴史のロシアでかえってよかったのかも?です。実は、私もすごく行きたい場所のひとつ。同じ旅の場所でも、人によって、思い入れのポイントが違うと、こうも視点が変わるかと感じた旅本です。静けさが高揚を上回るシベリアの原野、行きたいなぁ、何もないだろうなぁ。(笑)2017/01/23
野のこ
19
「書きたいことがたくさんあって、まだ書ききれないのにもう新しいことが始まってしまう」いろんなことに気づける高山さんの感性が素敵。「そうか、私たちは草原の中を走り抜けているのか!」の一文は私も旅に出たくなりました。「大好きな絵や物語の中に潜りこんでしまったかのよう」という表現も好き。小雪が降っているようなポプラの綿毛の様子の文章は印象的でした。食事では発酵キャベツの茹で餃子にサワークリームとディルをのせて、キャベツ入りと魚のピロシキ(ジャムとかいろんなピロシキがあるのは知らなかった)は食べてみたいです。2017/05/06
Tenouji
18
ロシアの辺境文化に、また触れたくなった。2018/02/23
-
- 和書
- 3次元心エコーテキスト