出版社内容情報
自然あふれる北海道の農村を舞台に、学校帰りのバスをのりちがえて、まいごになった少女の心情を豊かな自然とともに描いた絵本。
内容説明
バスにのりたい!らくちんだろな。学校のかえり道、おもわずとびのった。でも、わたしがみたけしきは!?バスにとびのったことで、まいごになってしまった女の子。不安な心の動きを描いたお話。
著者等紹介
小泉るみ子[コイズミルミコ]
1950年、北海道美唄市に生まれる。5人兄弟の末っ子として農村で育つ。早稲田大学文学部を卒業後、本格的に絵を志す。以降、主に児童書や教科書のさし絵の分野で活躍。日本児童出版美術家連盟会員
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
♪みどりpiyopiyo♪
51
わたしんちって、町から すごく とおい… ■みんなの心に覚えのある、ノスタルジックな絵本を読みました。またまた あの子のお話です♪ 『ねたふり』や『わたしの好きな場所―なつの日納屋で』の、あの女の子☆ ■知らない町ってドキドキだよね。バスを降りた時の心の動きが 絵からも感じられます。ああ、そんなところに踏み込んじゃだめだよー。■他の2冊もですが、最後は夏の宵に包まれて、心地よい読後感でした ( ' ᵕ ' ) (2004年)(→続2019/08/22
かおりんご
44
読み聞かせ(183)知らないところにいくと、ドキドキするよね!主人公の迷子っぷりに、共感していました。2015/10/23
momogaga
35
【大人こそ絵本】やってみたい、でもどうなるんだろう。まさか、帰り道が大冒険の始まりになるとは。北海道はデッカイドウですね。2023/08/25
ゆー。
30
「笛は手放せない少女の絵本。」 『笛♪』 ある日の朝、少女がバスを乗るまでのこと。歩く!歩く!!歩く!!!ふと、後ろから誰かが付いて来る気がした。振り向く勇気はまだない。歩く!恐い!!歩く!!!どんどん間隔が縮まる。追い付かれる。意を決して振り向く。(表紙) 少女『・・・あっ!!お母さん。』 母親「リコーダーケース忘れてるよ。笛のテスト上手くいくといいわね。」 少女は照れ笑いを浮かべ、ボソッとありがとうと言った。 ・・・ バスをおりたら…真っ先に駆けつけたい人がいる。やさしい表情の少女が笛を吹いた♪2021/04/25
みさどん
25
素晴らしい絵だった。田舎の登下校道は長くて、友だちと別れた後は延々と一人歩くもの。自然に囲まれた圧倒的な風景が素敵。絵だけで読み手を魅了することってあるんだ。バスに乗っちゃった帰り道は間違えて、心細さが景色にもよく表われている。小さな冒険となるけれど、歩いて歩いてほっと帰れるし。読み聞かせしたい。どんな反応が返ってくるか楽しみ。2016/01/16