出版社内容情報
クジラを捕る小さな船・プレダン。 漁をする男たちの命をあずかる小さな船には、村の人々の祈りが込められている。
内容説明
祖先から受けつがれた知恵と家族の祈りがこめられているラマレラの誇り、かけがえのない財産。男たちはこの船に乗り、巨大なマッコウクジラにいどむ。
著者等紹介
小島曠太郎[コジマコウタロウ]
1952年、東京生まれ。文筆家。沖縄県在住。1985年より東部インドネシアを中心に海洋文化を調べ歩く
えがみともこ[エガミトモコ]
福岡県生まれ。沖縄県在住。沖縄国際大学教員。民族考古学専攻。1985年よりインドネシアの巨石文化を研究調査(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
4
インドネシアのレンバダ島の先住民は、400年以上前から捕鯨の伝統を守り続けている。その中のラマレラ村の人々はマッコウクジラの捕鯨に1本のモリ。今の子どもたちにはなじみのないクジラの肉だけれど、日本での捕鯨も世界から叩かれる事を教えるきっかけになるとおもう。2018/10/29
kyawo
1
素晴らしい 自然と人とのかかわりの中で命のやり取りというものが一番濃密な接点になると思うのだが そういう意味でもこれはすごく濃い接点の話なのだと思う この船ひとつにかかわる人たちがしっかりと自然 クジラという生き物に敬意を抱いて行動しているのがよくわかる…とにかく素晴らしい話だった2021/11/14
Nina
1
きれいごとではない自然との共存。船にも金属はいっさい使わず,全て村でとれる材料から手でつくられる。表紙を見て,素敵な帆だと思ったが,シュロを手で一本一本編んでいると分かって,感動した。2011/10/07
プレト
0
図書館本。2024/08/19