出版社内容情報
「5月のそよ風をゼリーにして持ってきてください…」という言葉に象徴される甘く、情熱的な詩世界を、美しい押花が彩ります。
内容説明
澄んだ魂のまま生を駆け抜けた詩人・立原道造の傑作詩セレクション。
目次
夢みたものは…
のちのおもひに
夏の旅―1 村はづれの歌
ゆふすげびと
虹の輪
虹とひとと
唄
はじめてのものに
またある夜に
優しき歌―4 夢のあと(おまへの心は)〔ほか〕
著者等紹介
立原道造[タチハラミチゾウ]
1914年7月30日、東京市日本橋区橘町に生まれる。1934年東京帝国大学工学部建築学科入学。1935年課題設計「小住宅」により辰野賞を受賞。1937年卒業後石本建築事務所に入社。1939年2月13日、第1回中原中也賞受賞の知らせを病床で受ける。3月29日、病状急変し永眠
若林佳子[ワカバヤシヨシコ]
山口県生まれ。押花作家。全国押花コンクール人気大賞、世界押花展銀賞など数々の賞を受賞。NHK「みんなの歌」のタイトルバックも担当
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masa@レビューお休み中
26
純粋で、無垢で、心が洗われる言葉の数々。曲がることを知らない真っ直ぐさ。穢れを知らない純真さ。その言葉、歌はどこから生まれるのであろうか。真っ白な魂を持ったまま大人になったのが立原道造なのかもしれない。ありのままの姿がそこにあり、情景に溶け込むようにそこにいる。空、水、風、木、花…自然と共に生き、自然と共にある。だからこそ、言葉のひとつひとつが美しい想いの欠片でできているのであろう。その想いは普遍的だ。永遠に続く、嘘偽りのないものである。2012/10/04
鈴木
1
失なはれた夜に が、すき。2012/07/06
RIENZI
0
詩そのものは良いのだけど、挿し絵(押し花)があまり合っていないように感じてしまった。…というか、私、どうも押し花が苦手なのかも。合わせるなら透明感のある淡い色合いの水彩画とかが良いな。何となく。2013/02/04