出版社内容情報
りえと弟は、きつねの子たちとなわとびをして遊びました。それはりえのなわとびなのに、きつねの子は神様がくれたというのです。
内容説明
りえちゃんはね、きつねたちのかみさまになったのよ。そのわけはね…あまんきみこ・酒井駒子がおくるファンタジー絵本。
著者等紹介
あまんきみこ[アマンキミコ]
1931年、旧満州に生まれる。『車のいろは空のいろ』で日本児童文学者協会新人賞と野間児童文芸推奨作品賞、『こがねの舟』で旺文社児童文学賞、『ちいちゃんのかげおくり』で小学館文学賞、『おっこちゃんとタンタンうさぎ』で野間児童文芸賞、「車のいろは空のいろシリーズ」(全3巻)で赤い鳥文学賞特別賞を受賞
酒井駒子[サカイコマコ]
1966年、兵庫県に生まれる。東京芸術大学美術学部卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
149
🌸心がなごみ、ほんわかしてきます🌸 2003.12発行。字の大きさは…中。 お姉ちゃんと弟が、キツネと楽しく縄跳びをするお話しです。 りえ姉ちゃんと弟のけんちゃんが、りえ姉ちゃんの縄跳びの紐を探していると、楽しそうに縄跳びをしている声が聞こえます。二人で声のする方に行くと、そこには、ビックリする光景が……子ギツネが楽しそうに縄跳びをしています。 🌸おおなみ こなみ🌸ぐるっと まわって🌸キツネの め🌸と声を掛けながら、楽しく縄跳びをしています。🌸続く→2021/03/27
匠
139
酒井さんの絵もとても可愛くて温かいのだけど、あまんさんの読み聞かせに最適な語り口がものすごく優しくて、それだけでなんだか泣きそうになった。なわとびを木の枝にさげたままだったことに気づいて戻ってきた姉弟が、10匹の子狐たちと出会って一緒に遊ぶというとても単純なお話だが、異種であっても仲良くすぐに打ち解ける、相手の気持ちを汲んで譲るところは譲る、そんな思いやりや協調性を子どもにもわかりやすい表現でそっと教えてくれる絵本だった。それと、姉弟のモノトーンファッションがなかなかおしゃれで、そんな部分も新鮮だった。2014/03/13
Kawai Hideki
109
なわとびを忘れて帰った人間のこどもと、「なわとびが欲しい」と神様にお願いしていたキツネのこどもが出会い、一緒になわとびをして遊ぶお話。なわとびをするキツネがめっぽうかわいい。2015/06/14
masa@レビューお休み中
107
りえは、うちに帰ってからなわとびの紐がないことに気づきます。公園に忘れたことを思い出したりえは、弟のけんちゃんと一緒に公園になわとびの紐を探しに行くのです。そこで、ふたりは子ぎつねたちを見つけるのですが…。駒子さんの絵は、今回はちょっとコミック調のかわいい絵です。だから、お話もかわいくてたのしいだけなのかなと思っていたら、最後に複雑な気持ちになるシーンがでてくるんですよね。りえのとった行動が大人な行動ですごいなと感心してしまうのです。果たして、僕が同じ立場だったら同じことができるのかなぁ。2013/07/17
ままこ
89
公園に忘れたなわとびのひもを取りに戻ると…。あまんきみこさんの不思議で優しい世界を酒井駒子さんのとても愛らしい絵が上手く表現していた微笑ましい素敵な絵本。2021/06/12