出版社内容情報
エッセイの名手である清川妙と、孫娘まどかとの、仕事、友情、家族などについての手紙のやりとりを編んだ、かってない趣向の一冊。
内容説明
まどかと私の間には、五十六歳という年齢差がある。人生の歴史も、仕事も、住む環境も、時間やお金の使い方も、大いに違う。だが、手紙は、二人の隔たりや違いをさっと飛び越え、心と心をしっかりと結びつけてくれる。その、“妙”をぜひ本書で味わっていただきたい。
目次
今年も愉しい手紙を!
公園の捨て犬たち
手紙美人の条件
亡き人の手紙
愛されたという“証拠”
ずっと親友でいようね
よく書く人は、よい人生を送る
どんな仕事でも
手紙に勇気をもらって
ヤモリ事件のてん末〔ほか〕
著者等紹介
清川妙[キヨカワタエ]
1921年山口県生まれ。奈良女子高等師範学校(現・奈良女子大学)卒業。エッセイ、古典評論の執筆の他、教室や講演会でも人気
佐竹まどか[サタケマドカ]
1977年千葉県生まれ。駿台ELS外語学院卒業。20歳のとき単身で沖縄・石垣島に渡り、ホテルやレストランなどで働く
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マッピー
11
タイトル通り、おばあちゃんと孫との概ね一年に渡る往復書簡集。お互いに愛情と敬意をもって綴られる手紙のやり取りは、世代間の断絶や説教臭さなどとは無縁で、近況報告、家族の思い出などの中に、今を楽しくすこやかに生きている人同士の明るさに満ちています。この二人は、死や別れなどのネガティブな出来事もポジティブに受け止め直して、それを糧に生きようとする姿勢が似ています。ネガティブなことに心を囚われていると、心がささくれ立ってきます。そんなことに時間を費やすのは、つまらないことです。見習わなければ。2020/07/15
どら母 学校図書館を考える
1
おばあちゃんと孫娘の素敵なやりとりでした。再読したくて、書名を探していました。やっと、たどりついたわ。
kino
0
思いやりにあふれる関係が素敵2011/04/22