出版社内容情報
数々の銘酒を生み出した名杜氏が五十五年の酒造りの全てを語る。 極上の日本酒ができるまでが克明につづられた一冊。
内容説明
菊姫、常きげん、数々の銘酒を生み出した杜氏が語る渾身の酒造り。
目次
第1章 酒造りの道へ
第2章 杜氏として
第3章 商売道
第4章 酒造り
第5章 杜氏になってから修業が始まった
第6章 酒への思い
第7章 新たな道
著者等紹介
農口尚彦[ノグチナオヒコ]
昭和7年石川県珠洲郡生まれ。静岡県、三重県の酒造会社を経て、昭和36年菊姫合資会社に杜氏として就職。平成9年の定年退職までの間に、連続十二回全国鑑評会金賞受賞。通算二十四回金賞受賞。平成10年より鹿野酒造の杜氏を務める
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Yokosuke
2
ザ、職人。そして努力の人。学歴コンプレックスなんてなんのその、この人の勉強熱心さ、仕事熱心さに学ぶ事が沢山詰まっています。2014/10/19
abekobo
2
微生物の働きという科学の側面と、それを手助けし、時には自在に操る人間の職人気質で芸術的な側面を同時に追求しこそ生まれる日本酒。農口さんという杜氏は両者のバランス感覚が際立って良かったのだと感じた。所謂職人と呼ばれる人や杜氏は少なくなっていく一方のこのご時世ではあるが、同時に科学的に分析・解明される酒造りの工程は生物学の発展に比例して拡大するばかり。今後の発展がますます楽しみである。2014/07/10
れいだー
1
酒造りの神様の言われている農口尚彦杜氏の人生と酒造りの哲学が凝縮された一冊だった。 執筆当時は70歳で、ここで最後、もうさすがに引退だなんて仰っていましたが、現在90歳にもなってまだ現役でいらっしゃる…その向上心には只々頭が下がる、究極まで突き詰めてその先を見てる、本物の職人だと思った。 今の時代からしたら古い考えと思われてしまうような事もあるかも知れないが、だからこそ辿り着ける境地で、本当に良い酒を造るにはそれだけの事が必要であり、酒造りとは何ぞや、職人とは何ぞやというものを感じさせてもらえた。2024/02/24
ngk555
1
日本酒を飲まない、飲めない人にも読んでほしい。何の仕事をするにしても人柄、取り組み方が一番大切。酒造り一筋の杜氏が語る言葉だから心に響く。農口さんの酒、飲んでみます。 2017/01/24
十人十色
1
全く飲めないのだが、面白かった。選ばなかった道だが、飲めない酒蔵主、飲めない杜氏さんも居るのだと知った。そういえば、何年も前にTVで観た、素人の利き酒コンテストで優勝した人も確か、下戸だと言ってて驚いた記憶あるなぁ~…2016/02/28




