出版社内容情報
こどもの本がなかった、山の村のくらし。けれどもその中で、おばあちゃんは、文字のない大きな絵本を読んできたというのです。
内容説明
おばあちゃんはまなみに、こどものころのはなしをしてくれました。こどもの本が一さつもなかった山の村のくらし。けれどもそのなかで、文字のない大きな絵本をよんできたというのです。
著者等紹介
宮川ひろ[ミヤカワヒロ]
群馬県に生まれる。金華学園卒業後、小学校教員になる。新日本童話教室、びわの実学校に学ぶ。日本児童文学者協会会員。著書に『夜のかげぼうし』(講談社・赤い鳥文学賞)などがある
永田治子[ナガタハルコ]
1960年、静岡県に生まれる。女子美術短期大学彫塑教室卒業。その後、フランスに留学。現在、女子美術大学非常勤講師。二科会会友。2002年、『朝の別れを』(ポプラ社)で、産経児童出版文化賞奨励賞を受賞
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感想・レビュー
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絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
15
宮川ひろさんの自伝的絵本。本のない環境で育つも、自然や経験などが、心の中でステキな絵本となっていつまでも存在している。それも1冊や2冊ではないという心の豊かさを感じました。お兄さんの表現力の素晴らしさ、自分の見たもの、感じたものを、こんな風に相手に伝えたいと思います。2021/09/10
遠い日
7
宮川ひろさんの自伝的絵本。本のない環境ではあっても、そこに物語を感じて、読み解いてきた宮川さん。それを教えたお兄さんは詩人だなぁ。豊かな自然をきちんと受け止めるとは、こういうことをいうのだろう。2017/04/02
ケニオミ
7
文字通り、文字のない絵本だと思って本を開けると、文字が飛び込んできたのでビックリ。おばあちゃんの子供時代には貧しくて絵本をもってなかった。でも周りのものがすべて絵本の題材だった。一般に、絵本を含め、本は想像力を増すと言われていますが、この「文字のない絵本」の方が想像力の増進にもっと寄与するんでしょうね。そのような世界に住みたくはありませんが・・・。2015/08/09
みよちゃん
6
おばあさんの見た字のない絵本は土や風やあらゆるもの。兄に教えられた美しい心の目。優しい絵に込められた物語。2017/04/06
ぱちょ
2
いいですね。かげろう、春、もえたつこころ、希望。素敵なお兄さま。2018/06/19
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