出版社内容情報
凄惨、苛烈な北朝鮮「燿徳政治犯収容所」に10代の十年間閉じこめられ、奇跡的に脱出した著者による慟哭のレポート。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らむり
31
地獄の北朝鮮強制収容所生活と脱北ノンフィクションです。怖いお話なのに、そんなに衝撃はなくて、やっぱり…て感じでした。2014/03/15
スー
14
筆者は在日朝鮮人の子供で祖父が政治犯として逮捕され為に家族は強制収容所に十年間いれられ、その後中国に逃げ韓国に亡命した。その体験談はとても凄まじい、収容所では暴力と密告により支配され、子供でも容赦なく病気や体罰で死に、鉱山でも爆薬を起爆させ逃げる筈が栄養失調で走れず爆死した。他にも公開処刑も度々行わていた。特赦で出所、北朝鮮は大概お金で解決できる腐敗した社会で、特に重宝したのが日本製品で、日本に居る親戚から送られたセイコーの時計は魔法の杖のような効果があった。一刻も早く北朝鮮の人を救いたくてこの本を書いた2017/10/19
ミム
6
脱北者の体験記です。とにかく、かの国はまともではないですね。もっと世界に広めたらよいのに、と思います。この本を読んでいると、「人間は弱い」と感じます。権力を持ったらどうなるか、独裁者に虐げられたらどうなるか。その答えの一つがこの本かもしれません。2016/09/30
Snowy
5
祖父母が日本からの帰還民で北朝鮮で産まれた主人公。その後、祖父がいわれなき罪に問われ一家で強制収容所に送られ１０年を過ごす。その体験とその後の生活。脱北するまでと、ソウルでの生活が綴られている。北朝鮮の人権侵害は、過去のどんな状況にも勝る。韓国人は日本にあれこれ言いがかりつけてる暇があったら、真剣に同胞を救ったらどうなんだ？2016/08/22
Saa Kata
5
想像を絶する。多くの人に読んでほしい。自分に出来る事は何か、を考えさせられる。2014/04/13
