出版社内容情報
ある日、けんかをしたおひさまと、おつきさま。ふたりの仲はどんどんわるくなあり……。戦争について、ストレートに問いかける絵本。
内容説明
はじまりはちいさなことだったのに…?きみはどうおもう?おひさまとおつきさまのけんか。
著者等紹介
せなけいこ[セナケイコ]
東京に生まれる。モダンな作風で知られる画家の武井武雄氏に師事し、絵本の世界に入る。1970年に、「いやだいやだの絵本」(福音館書店)でサンケイ児童出版文化賞を受賞。絵本作家として独自のスタイルを確立する。ユーモアあふれる貼り絵で、おとなから子どもまで幅広い層に支持されている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
76
はじまりは小さなことだったのに……。心ならずも怒りをぶつけてしまうことってあるかもしれません。ぶつけられた方は素直に謝れなくなってしまう。〈あんな言い方しなくたって……〉。どちらにも言い分はあるはず。でも、その前に深呼吸。ラストシーンに_| ̄|○ il||liガクッ。2003年7月初版。2015/09/21
とよぽん
58
太陽と月、ささいなことでけんかになり・・・。これは人間関係でも国際関係でもよくあることだが、修復できずにこじれてしまって、最悪の場合「戦争」に。「せいぎのせんそう」というセリフまで出てくる。最後に「わたしたちの ちきゅうでは こんなことは ないよね」と、心もとない男の子の顔。シンプルでわかりやすい絵本、そして奥が深い。2025/02/22
yomineko@鬼畜ヴィタリにゃん💗
55
読み友様からのご紹介本です📙子ども用だと思えばそうですが、とても深いお話です😊喧嘩の原因はお月さまの遅刻!!!そしてとうとう戦争にまで発展してしまう😨😨😨2023/09/16
anne@灯れ松明の火
32
どこかで、「戦争テーマの絵本」の1冊として紹介していた。せなさんが戦争絵本?と気になった。おひさまと おつきさまは、ほんの些細なことでケンカ。周りを巻き込んで、どんどんとエスカレートしていく……。表紙を見れば、かわいい絵本。でも、内容はとても重い。あんなに強く怒らなくても……、すぐに謝ったら……、周りもたきつけるのでなく、抑えたら……。傍観者にはわかることが当事者には気づけない。戦争ってこういうものかと恐ろしくなる。2020/08/19
k sato
31
平和な暮らしの中に想定外のことは起こるはずないという妄信に警告しています。この絵本では、太陽と月が喧嘩をした結果、お互いの生命を奪い合ってしまい、その恩恵を受けてきた動物たちが泣いてしまう様子が描かれています。あって当たり前の平和。その象徴である太陽と月。しかし、戦争や内戦、飢饉など人間が引き起こすものによって、平和は突然奪われるかもしれない。それによって悲しむ人々がいることをこの本では暗示しています。発端は些細なことです。それがこじれて戦争にまで発展する。「ごめんなさい」が言える人間でありたいです。2023/08/30
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