ポプラ・ウイング・ブックス
血族の物語〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 483p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784591076491
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8097

出版社内容情報

敵の襲来で親を失った子どもたち6人の旅の行方には? 英国気鋭の作家による20万年前のアフリカが舞台の異色ファンタジー。

内容説明

「人殺しのよそ者がやってくる!」「月のタカ」が夢に現れて危険を告げたのは、一族のリーダー・バルではなく、少女ノリだった。お告げで水のありかを教えられたノリは、従兄のスーズと共に一行をはなれ、幼い仲間四人を連れて、飢えとかわきとたたかいながら、切り立つ岩かべを登っていく。不思議な力にひきよせられて、ようやく豊かな土地にたどりついたと思ったのも束の間、スーズたちの身に、血族の存続にかかわる危機がふりかかってくる。自分たちこそ「月のタカ」族の生き残りなんだ。なんとしても、一つの血族として生きのびねば!人類の祖先がいまだ素朴な信仰をもち、狩りと採集の日々をすごしていた二十万年前のアフリカを舞台に、イギリスで人気の実力派ストーリーテラーがつむぎあげる、冒険と成長の異色ファンタジー前篇。10代~。

著者等紹介

ディッキンソン,ピーター[ディッキンソン,ピーター][Dickinson,Peter]
1927年ザンビアに生まれ、7歳からイギリスのグロスターシャー州等で育つ。イートン校、ケンブリッジ大学卒業後、パンチ誌で推理小説の書評を担当。初めて書いた2篇の推理小説で、英国推理作家協会ゴールド・ダガー賞を2年連続受賞。以来、『青い鷹』(偕成社)でガーディアン賞を受賞したほか、カーネギー賞2回、ウィットブレッド児童文学賞2回など、受賞多数。2000年には国際アンデルセン賞の候補となる

斉藤健一[サイトウケンイチ]
1948年福島県生まれ。東北大学大学院修了。英文学専攻。四半世紀のあいだ大学で教鞭をとった後、フリーに

沢田としき[サワダトシキ]
1959年青森県生まれ。阿佐ヶ谷美術専門学校卒業。デザイン会社勤務を経て独立。イラストレーターとして活躍中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ときわ

5
再読。以前図書館で借りて読んで感動して購入した。そのうち読むつもりでそのままに・・・。でも最近日本の古代ファンタジーを読んだ後これを読みたくなった。自分で持っていることの良さですね。今人類はたった一種類、私たちしかいない。でもこの物語の頃は何種類も共存していた。そのことは学問的に研究されている事実。争ったり、コミュニケーション方法が違うのに何とか意思を通じさせたり、ということが、きっとそうだったんだろうなあとリアルに感じられた。(下巻へ)2019/06/17

unya

4
設定、人物は興味深かったが、話の展開がもう少しかな。 この設定ならもっと魅力的な話ができそう、翻訳本だから真意が伝わらないのかなあ。2016/12/24

onion

4
「エヴァがめざめる時」がすごくおもしろかったので読んでみたけど、ちょっと中だるみ…。でも構成や設定、物語の流れはやはり巧み。原始の人々の心の動きもとてもリアル。この作家は本物のストーリーテラーだなと思った。2012/02/21

ベック

4
本書に登場するのは人類の祖たちである。彼らが数々の困難に立向う姿を描いている。章ごとに視点が切り替わり各章で一人の子どもを主人公にして物語は進んでいくわけだが、やはり圧巻はラストの「マナの物語」だろう。ここでは人と人との戦いと、はじめて人を殺してしまったマナの苦悩が描かれる。人間の本質を問う章である。2006/10/03

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