Little selectionsあなたのための小さな物語
恐怖

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  • サイズ A6判/ページ数 198p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784591075739
  • NDC分類 K908
  • Cコード C8090

出版社内容情報

人の心に棲む暗は、時として悪魔よりも恐ろしいものになる。中でも女性の内面の怖さを描いた、女性のための珠玉のホラーの数々。

著者等紹介

赤木かん子[アカギカンコ]
児童文学評論家、子どもの本の探偵、図書館棚づくりプロデューサー。1984年、子どもの頃に読んでタイトルや作者名を忘れてしまった本を探し出す「本の探偵」でデビュー。以来、子どもの本を中心に、本や文化の紹介、書評、講演など、さまざまな分野で活躍。1999年から本格的に取り組み始めた、学校図書室棚づくりプロデュースで、全国の学校図書室が活性化しつつある

柴田よしき[シバタヨシキ]
1995年「RIKO―女神(ヴィーナス)の永遠」で横溝正史賞受賞

モーム,W.サマセット[モーム,W.サマセット][Maugham,W.Somerset]
1874年生まれ、1965年没。イギリスの作家&劇作家。19世紀後半から20世紀前半にかけてのイギリス近代文学を創りあげたひとり

ピアス,フィリパ[ピアス,フィリパ][Pearce,Philippa]
イギリスのケンブリッジ州生まれ。BBC放送で、学校放送のシナリオを書いたのち、1957年「トムは真夜中の庭で」でデビュー。ヤング・アダルトタイプの児童文学を新しく創り出した。以来、発表する作品は、ほとんどすべてと言っていいほど、時代の最先端をいくそれまでにない新しいタイプの物語で、常にイギリスの児童文学をリードしている

ジェイコブズ,W.W.[ジェイコブズ,W.W.]
1863年、イギリスのロンドン生まれ。郵便局で働くかたわら、二十歳くらいから小説を書く
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

じょうき

15
図書館本。「名探偵のままでいて」で題名が登場した「猿の手」を目当てに読む。ごく短い物語にホラーのエッセンスが凝縮されている。欲望が転じて不幸になるというだけで終わらない。猿の手の信憑性がわからないまま、死者が訪れてきたのかもしれないという恐怖。ましてそれが肉親であれば、会いたいという気持ちとおぞましいという気持ちの葛藤が相まってなんとも言えない気持ちにさせる。さすが古典と呼ばれる作品。他作品は人間の醜さに焦点が当たり、いわゆるホラーではないと思うが、その感覚が怖い、と思わせる粒ぞろいの作品集だった。2023/06/12

ochatomo

12
赤木かん子さん編のアンソロジー第22巻 ホラー4編 柴田よしき「切り取られた笑顔」、サマセット・モーム「園遊会まえ」、フィリパ・ピアス「ハレルさんがつくった洋だんす」、ジェイコブス「猿の手(金原瑞人さんの新訳)」 2003刊2021/01/04

花々

7
このシリーズを大絶賛していた私ですが、今回の恐怖においては何かちょっと。。。名作と名高い『猿の手』目当てでしたが、なんとなくイマイチでう~ん。その他も、理解しにくいというか、話しがひねってあるのか分かりにくく、飽きてしまい所々飛ばし読み。合わなかったようです。2016/02/02

nashi

3
この世ならぬものの恐怖に絡めて(ピアス、ジェイコブズ)、あるいは生ける人間そのものの怖さとして(柴田、モーム)、女性の闇を描いた4篇。女性を取り巻く時代状況や環境が女性を壊していくとき、あらわれてくる怖さが描かれていると感じた。最も戦慄を感じるのはやはり有名な「猿の手」だけれど。幕切れに向かって高まる焦燥感が巧みだ。2011/09/24

ねぎまぐろ

1
★★2023/11/02

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