出版社内容情報
星がすきだったチロは、満月の夜、星になった。天文台長やいん石捜索長となり大活躍した名犬チロと、星仲間たちと十二年間の友情物語。
内容説明
チロと星の好きな心やさしい仲間たちとの12年間の友情物語。
目次
星とわたし
チロとの出あい
チロは天文台長さん
チロ天文台長と星仲間たち
チロ団長のいん石さがし
チロのひらいた星まつり
星になったチロ
著者等紹介
藤井旭[フジイアキラ]
1941年、山口市に生まれる。多摩美術大学デザイン科を卒業ののち、星仲間たちと共同で星空の美しい那須高原に白河天体観測所を、また南半球のオーストラリアにチロ天文台をつくり、天体写真の撮影などにうちこむ。天体写真の分野では、国際的に広く知られている。天文関係の著書も多数あり、そのファンも多い
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
61
知らなければ、シンボルかマスコット程度かと思ってしまうが、そんな予断など、完全に吹き飛ばす。私設天文台を作った仲間が、チロを台長にしたら、天文学のすごい発見がいくつももたらされたのである。天文学者の一瞥よりも、チロの嗅覚の方が鋭かったのは恐れ入る。天文ファン同士は知らなくても、チロの名前で大人数がイベントに集結できたというのは、もう人間の台長以上の功績だ。そんなチロの12年の生涯は、そのまま著者の人生の、これ以上ないくらいの思い出だろう。ハチ公のつぎに有名な犬だろうけど、ハチ公よりすごい。2021/08/25
穏やか本好きなったんゆーたん
9
ここ数年毎年買う 藤井旭の天文年鑑。季節の星座や流星群の予定などが見られます。この本に必ずついてる犬ちゃんの絵がずっと気になってて、2010かな?これをみつけました。過去の本とはいえ、チロが星になるのはいやだけど、藤井さんと天文台長の肩書きを持った名犬チロと星仲間の記録です☆☆☆
buchi
7
最近天体に興味をもって星を眺めることが増えた。チロは天文好きには有名だったみたいだけどもちろん全然知らなかった。ワンコ好きな自分は星つながりで興味をそそられて手に入れた。ちょっと古い本だけに内容も牧歌的な時代で羨ましいなぁ。日本の天文のトピック的な内容も知らないことばかりで良かった。動物物語には弱い自分にはチロの最期は唐突で悲しいんだけれど、たくさんの人に愛されて星の名前にもなってるとは素晴らしい犬生でしたね。カワイイワンコだなぁ。やっぱりワンコはいいなぁ。2021/11/13
つぐき
6
課題図書だった記憶が…当時、よく課題図書を買ってもらってましたが、この作品は未だに本棚に残ってます。 息子に薦めてみよう、うん、そうしよう。
Rieko A
5
私が小学生のときに読んで大好きになった本。小学校2年の愛息に読んで欲しくて購入し、30年ぶりくらいに読みました。これを読んでから星に対する興味を持ちました。チロがしんでしまうページでは泣けてしまった。息子もこの本で、さらに星と動物を好きになってほしいと思います。2017/01/07