出版社内容情報
なっちゃんのおばあちゃんは朝からはりきっています。今夜は、ほたるを見るゆうべ。おばあちゃんが一年で一番好きな夜なのです。
内容説明
こん夜は、「ほたるをみる夕べ」です。おばあちゃんがいちばんすきな、夜なのです。なっちゃんはおばあちゃんと、きんじょのおじいちゃんのうちへ、ほたるかごをもらいにでかけました。
著者等紹介
松田もとこ[マツダモトコ]
広島県に生まれる。広島女子大学卒業。『おばあちゃんがいるといいのにな』で’95日本絵本賞受賞。山口県玖珂郡美和町在住
宮本忠夫[ミヤモトタダオ]
1947年東京に生まれる。絵本作家。『おじさんの青いかさ』(すばる書房)ですばる書房絵本新人賞、『えんとつにのぼったふうちゃん』(ポプラ社)で絵本にっぽん賞、『ゆきがくる』(銀河社)でサンケイ児童出版文化賞を受賞。2001年、『ぬくい山のきつね』(新日本出版社)で、第15回赤い鳥さし絵賞受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
21
鮮やかな絵の中に、ちょっとほろ苦さを感じるお話です。 バナナが高価なものだった昔を思い出すおばあちゃん。 バナナとともに思い出したキミちゃんの夢。 父親が戦争で死に、旅館で働いているお母さんは病気だというのに、おばあちゃんにバナナを一本くれたキミちゃんは、今どうしているのでしょうか。 何もかもが変わった今の時代に、孫のなっちゃんにキミちゃんを合わせ見たおばあちゃんの気持ち、少し解ります。2021/08/28
ふじ
18
最近の絵本にはなさそうなタッチのカラフルな水彩画の絵本。主人公はおばあちゃん。孫と蛍を見る日、バナナ売りを見て思い出した子ども時代の思い出と重ねながら見たホタルと星空のお話。2022/01/30
Willie the Wildcat
17
読後、次男と(以前住んでいた近所の)”等々力渓谷ほたるまつり”の思い出を会話。幻想的な光。等々力渓谷は我が家にとっては四季を感じる大切な場所だったなぁ、と回想。一方、『火垂るの墓』も頭に浮かんだ。おばあちゃんの大切な思い出が、少し悲しさを滲ませていたからかなぁ・・・。最後のページからは環境や平和への願いも感じる。2013/01/03
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
7
『介護とブックトーク』 https://bookmeter.com/books/4624709 から、『テーマ』と紹介絵本の覚書。 『ホタル』ホタル 海野和男/ホタル 栗林慧/ホタル 光のひみつ/ホタルの里/ほたるの里/ほたる 佐伯和子2020/05/08
こどもふみちゃん
2
3・4・5・6歳向け。 6月の蛍の時期に。 麦わらで蛍をいれる籠を作ってるところが印象的だった。2010/09/21