出版社内容情報
いまはもう、そばにはいない大切な人へのメッセージ。妻へ、父へ、母へ、子供へのあたたかい言葉が胸をうちます。
内容説明
ベストセラー『種まく子供たち』から1年―。いのちを見つめつづけたひとたちの優しくあたたかい言葉をあなたに届けます。
目次
ありがとう―家族へ(妻へ;お父さんへ;ありがとう ほか)
元気?―こどもたちへ(元気?;わたしの梨紗;たくさんの出会いをありがとう ほか)
ごめんね―友へ(ゆきちゃんへ;Nくんへ;せんせいへ ほか)
著者等紹介
佐藤律子[サトウリツコ]
和歌山県在住。40歳を目前にしたころから、童話や児童文学を書きはじめる。次男、拓也くんの小児ガン発病による闘病経験から、小児ガンと闘う子供たちの姿を伝え「いのち」の大切さを知ってもらおうと『種まく子供たち』を出版。TVドラマなどにも取り上げられ、ベストセラーに。現在は子供たちに「生死」をやさしく、きちんと伝えることをテーマにさまざまな活動を行っている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おくちゃん🌹柳緑花紅
25
とても綺麗な空の写真。雲の向こうにいるあなたへの手紙。涙・涙で読了。両親は今はもう雲の向こう。私が生を受けた5月に父と母を想うこと。きっと偶然手に取った本ではない。大切な人はいつも私たちを照らしてくれている。精一杯生きよう。2013/05/01
S.suzuka
9
写真家•中川雄三さんの空の写真がお腹のあたりをほんわりと温かくします…中でもひときわ目を引いた写真→ほんのりと茜色に染まる雲の合間に虹が架かっている空…先に逝ってしまった大切な人たちが手紙のかわりにやさしい虹となってみなを照らしているようです。『空への手紙』は「亡くなった方へのメッセージ」…「かけがえのない大切な方へ伝えたかった言葉」…亡くなった家族へ友へと向けた手紙を綴ったモノです。自分より先に逝ってしまった子供への手紙が続いたあたりは読むのが辛かったです。▶続く▶2013/09/03
アキ
8
タイトルに「空」と付いていたり、表紙のビジュアルが「空」だったりすると、無条件に手に取る傾向があることを、あらためて思い知らされた一冊。父の七回忌や親類の新盆が近かったりしたタイミングで手に取ったことにも感慨深いものがありました。いつも頭上に空があって、雲の向こうにかけがえのない大切な人を想うことが出来る・・・、生命が誕生したのは「海」とのことですが、心を宿して人が生きてゆくにはやっぱり「空」が必要だ!!2012/07/31
航輝
4
図書館本 家族への手紙がとても切ない 子供を亡くした親の手紙が多くて、何度か同じ人が出てきたりしてて、年月が経過していくのを感じながら読むと余計に切ない2019/11/27
ぷーちゃん
4
一年というのはすぐに過ぎ去ります。何かをしようと思って新年に目標を立てはするものの忙しさにかまけてはもう一年の半分以上過ぎてしまいました。辛くなった時にはいまでも空を見上げます。 夏の日の光は自分を強く照らし、厚い入道雲が今にも雨を降らしそうに近づいてきています。そして哀しくなったときには夜空を見上げます。手を伸ばしても月や煌めく星には届きません。日常のふとした瞬間に思い出してしまいますが、今でも元気にやっています。まだまだやりたいことも、したいことも沢山あります。最期に一言だけ『ありがとう』。2013/07/23