出版社内容情報
仕事に追われ、喜びを忘れた弁護士に起こった奇跡。1人の少年が教えてくれた本当に大切なこと。日米同時発売で話題の翻訳小説。
内容説明
15年前の雪の日、喜びを失った弁護士は出会った―。人生でいちばん大切なものに。
著者等紹介
ヴァンリアー,ドナ[ヴァンリアー,ドナ][VanLiere,Donna]
女優として舞台に立つ一方、自ら多数の脚本、演出を手がける。アメリカ合衆国テネシー州、ナッシュビルに在住
木村恵子[キムラケイコ]
東京生まれ。早稲田大学文学部卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しょこ
32
クリスマス前に読もうと思っていた本。うん、やっぱりこのタイミングで良かった。朝寒いなって起き出して、温かい飲みモノでホッとする。家族を見送り掃除洗濯。クリスマスはどうしようかな?そんな日常生活が実はいろいろな奇跡を辿って、今ここにある。欲しいものはあっても、案外本当に必要なものはもう手にしているものなのかもしれない。その今ある小さな幸せに気づくことが大切☆2016/12/22
鈴
28
アクビちゃんご紹介本。クリスマスのあたたかくなるお話。いまだ、大切な家族を亡くしたことがなく、想像しただけで不安でたまらなくなる。今、こうやって家族で過ごせる当たり前の時間がいかに大切であるかということを忘れてはいけない。そして、いつかその日が来ても、互いの愛が消えることはないと信じよう。少年の母への思い(靴)にジーンとする。2016/01/09
mafuu
10
子供が夏休みの読書感想文の題材として先生にお勧めされて借りてきていた本。読むのが遅い私でも2日間ほどで読めた。2つの家族が別々の運命をたどり、悲しみの出来事を超えて奇跡の時が訪れる。キリスト教の教え?の言葉などは理解できない部分もあったけれど、母が少年に伝えた、死ぬということは神に連れて行かれるのではなくて、神が大きく手を広げて迎えてくれているのだ、という考え方は少年の心を前に向かせるのに十分だったと思う。最後の場面では感動で心がじんわりした。2018/08/30
あつひめ
9
ともに暮らすうちに今まで見えていたものが見えなくなってしまう。価値観の違い・・・最初はお互いの心を求めていたのに・・・。真逆の二つの家庭。小さくても笑いの絶えない家庭と大きな家に住み何不自由ない暮らし・・・でも家族で語り合うこともできない忙しさ・・・。世の中のお父さん達は言うだろう。家族を何不自由なく暮らさせるために俺達は働いているのだと・・・。でも、家族はそんなお父さんをいつの間にか疎ましく思うことでしょう。ただの働き蜂だと・・・。大切なものに気付くチャンス・・・周りの人の親切に気付くチャンス。チャンス2010/02/02
しろはは
5
慎ましくも温かい幸せな家庭だったのに、お母さんが重病になってしまった少年の姿に涙が出ました。そんな少年の真心が、他の大人の心に変化をもたらすきっかけを作る話で、悲しい悲しい話ではありましたが、感動しました。2013/03/20