出版社内容情報
中学を出てすぐに板前修業の道を選んだ少年。料理の道を懸命に生きる少年と、それをはげます少女店員の姿をさわやかに描き切る。
内容説明
永田政夫コト政やんは中学を出てすぐ、料理の世界にとびこんだ。通天閣の見える魚伊食堂。まむし(鰻丼)はうまいが、板場修業はしんどい。政やんはそこで、大学入試資格試験をすすめる兄ちゃんと、大人っぽい夕ちゃんに出会う。二年後、料亭・田の半に移り、勉強と修業を続けるが、旦那はんをめぐる兄ちゃんとお上さんのお家騒動に巻きこまれる…。奥深い料理の世界と、そこに働く人々をビビッドに描いた青春小説の名作。
著者等紹介
奥田継夫[オクダツグオ]
1934年、大阪に生まれる。同志社大学卒業。集団疎開を描いた『ボクちゃんの戦場』で鮮烈にデビュー。後にマンガ化、絵本化、映画化され、ベルリン映画祭で評判となる。梅花女子大学講師
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