出版社内容情報
心の病と闘う少年たちの精神世界や、治療者との心の交流が奇跡を生む様が鮮やかに描かれる、精神科医による感動の人間ドラマ。
内容説明
出てこないで、わたしのなかのミュリエル。多重人格、妄想、自閉―心の病とたたかう少年たちの、謎に満ちた精神世界。病者の心の闇に、治療者が命がけで立ち向かったとき、感動のドラマがはじまる。精神科医の豊富な臨床経験がつむぎだす、愛の物語。
目次
デイヴィッドとリザ
ジョーディ
リトル・ラルフィと“人形”
著者等紹介
ルービン,セオドア・アイザック[ルービン,セオドアアイザック][Rubin,Theodore Isaac]
1923年生まれ。1951年、ローザンヌ大学を卒業した後、アメリカ精神分析学研究所で学ぶ。現在、ニューヨークで、アメリカ精神分析学研究所所長として臨床にとりくむかたわら、精神障害に光を当てるフィクション、ノンフィクションを多数執筆
金原瑞人[カネハラミズヒト]
1954年、岡山市生まれ。法政大学英文学専攻博士課程修了。法政大学社会学部教授。英米文学の紹介活動に従事する
林香織[ハヤシカオリ]
1958年、名古屋市生まれ。名古屋大学文学部英文学科卒。翻訳講座で金原瑞人に師事
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みやび
11
精神障害治療センターを舞台にした、子供たちのお話3篇。精神の分裂や解離した子の心の中では、こんな苦しみや恐怖があるのか…説得力ありました。医者やセラピストたちの愛情に、子供達の魂が応えるようにして成長や希望が見られたのが良かった。2022/02/06
よみ
6
この邦題が最適かどうかはさておき、考えさせられる一冊であることは間違いありません。2018/04/01
ずっこっこ
1
最初は怖いとかそういう感じだったけど結論としては哀しい話、いや、普通に近づいているんだから良いことなんだけどそれでも哀しい感じを拭えないと思った。2012/07/25
ハナ
0
これから治っていくのかなっていう終わり方だった。読んでて苦い気持ちになった。体の感覚とかに寄り添って書いてるような感じ。おもしろかった。2013/08/06