出版社内容情報
大好きな花を枯らせてしまって、コアラはがっかり。誰に聞いても花の作り方はわかりません。初めて図書館にいったコアラは!?
内容説明
「わかった、やっとわかったよ!」そのとき、コアラの世界がかがやきはじめました。知ることのよろこびと学ぶことの楽しさをまっすぐに描いた絵本。
著者等紹介
マーフィー,メアリー[マーフィー,メアリー][Murphy,Mary]
1961年、アイルランドに生まれる。ダブリンのデザイン大学でイラストレーションとデザインを学ぶ。イラストレーターとして広告の分野で仕事をしたのち、現在は絵本作家として活躍している。こどものころから動物に親しみ、動物をキャラクターにした絵本を数多く発表している
ひだみよこ[ヒダミヨコ]
1941年、大阪府に生まれる。大阪薬科大学卒業。日本児童文学者協会、日本児童文芸家協会会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
65
絵本。図書館の素晴らしさを伝える本▽アナグマとアライグマは物知りなのでコアラはいつもふたりに質問をしていた。アナグマもアライグマも自分こそが世界一物知りだという。ある日コアラはきれいな花を見つけて摘んで帰るけれど枯らしてしまう。コアラは花を作りたいというが、アナグマもアライグマも見当違いばかりだった。ロバに案内されて初めて図書館を訪れたコアラはたくさんの本に感動する。自分でたくさんの本を読んで、コアラは花を育てることができた▽花だけカラフルな写真。2001年刊2024/05/27
Kawai Hideki
53
コアラがきれいな花を見つけて、その咲かせ方を調べるお話。友達のアナグマとアライグマは、なんでも知っている物知りのようで、実は何も知らない。花の作り方を聞いても、折り紙でつくればいいとか、オーブンで焼けばいいとか、いい加減で無責任なアドバイスばかり。たまたま通りかかったロバは、「花の咲かせ方は知らないけれど、調べものなら図書館でするといいよ」と、図書館に連れて行ってくれる。コアラは一生懸命勉強し、自分でも花のタネを植えて育て、ついに、きれいな花を咲かせる事に成功。「無知の知」について、考えさせられるお話。2016/12/05
ふじ
17
調べ物・レファレンスの紹介にとてもいい絵本。知らないことはいつも周りに聞いていたコアラちゃんが、初めて聞いてもわからないことに出会った。困ったコアラちゃんを見かけたロバが連れて行ってくれたのは…図書館!そうこなくっちゃ!仕事柄、嬉しい気持ちで読了。息子はリアルなお花に反応。2020/01/20
遠い日
12
知らないことを本を読むことで知っていく喜びにあふれたお話。知らないことは、ちっとも恥ずかしいことじゃない。読む、知る、実践する、これを学んだコアラがすてき。2018/03/05
ツキノ
9
図書館の書庫の絵本・児童書を読もうキャンペーン・284(E-147)わからないことばかりのコアラがロバと出会い「わからないことがあったとき、ぼくがいつもいく場所があるんだよ」と連れて行ってもらったのが図書館。コアラと対照的に描かれているのが知ったかぶりのアナグマとアライグマ。花の写真が効いている。2018/03/27