出版社内容情報
太い眉、細い目、分厚い唇 - - - 。「田舎者」と悪友たちにからかわれながらデザイナーを目指し悪戦苦闘する不器用な男の青春小説。
内容説明
太い眉毛。細くて小さい眼。それに分厚い唇―。思いこみが激しく一本気な音治が、東京のデザイン専門学校に入学したのは、昭和36年の春のことだった。「田舎者」と悪友たちにからかわれながら、デザイナーを夢見て要領を得ぬ努力をつづける音治。ライバルにすらならない音治の悪戦苦闘に苛立ちつつ、なぜかつきあってしまう「私」。しかし、音治のその後の人生は意外な展開を見せ、「私」の心に忘れ得ぬ鮮やかな印象を残していく―。昭和30年代と現代をつなぎ、不器用に生きた男の人生をユーモアと哀感をもって描く、感無量の青春小説。
著者等紹介
小室隆之[コムロタカユキ]
昭和16年横浜生まれ。桑沢デザイン研究所卒業後、50歳まで広告デザイナーとして活躍。以後、広告の世界から身を退き、文筆業に専念。著書に小説『寄り道裏道帰り道』(講談社)がある
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