出版社内容情報
戦争ですべてを失った男。その一生を力強く描く感動作、ショーロホフの「人の運命」。他に手塚治虫の作品など戦争を考える一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
空猫
43
【戦争】何処かでショーロホフの名を聞き、ヒットしたのがこの本だったけど、2/3は手塚治虫氏の作品(しかも既読)の、アンソロジーだった。目当てのショーロホフ『人の運命』は、家族も家も失った男が、戦争の悲惨さを訥々と語った作品だった。いつの時代も子供は宝だな。2021/08/10
ochatomo
19
赤木かん子さん編のアンソロジー第1巻 戦争という題にふさわしい重い読後感を是非みんな体験しようと呼びかけたい 血が流れる前線だけでなく、戦争とはこんなにも無情で痛くつらいものなのだ 1965年ノーベル文学賞受賞ミハイル・ショーロホフ氏作・井上満氏訳の短編『人の運命』(元本1956年)、手塚治虫氏のエッセイ『ガラスの地球を救え』(1996年)から2編、同氏のコミック『紙の砦』(1974年) 2001刊2019/09/12
くさてる
16
アンソロと思って読んだら、ショーロホフの作品以外は手塚治虫のエッセイとマンガがそれぞれ一作ずつで全三作という構成でちょっと驚いてしまった。テーマがテーマなだけに、良作も多いはずだけど、作品の良しあし以前にそれでちょっと拍子抜けです。2017/09/13
サトゥルヌスを喰らう吾輩
11
ミハイル・ショーロホフの「人の運命」、これはこどもの読みものとしてはややクラシックすぎる文体じゃないかしら、赤木さんはそういうことに丁寧なかたなのに、どうして一話目に入れたのだろうーーと思いましたが、読み進むうちに引き込まれ、これが一発目でよかったと思いました。もはやクラシックになってしまっている本をちょっと背伸びして手にとって、そこに描かれている「むかしのひと」と心を一つにするときって、世界の扉がひとつ開いたみたいな感じがしませんか? そんな読書体験の入り口として、テーマも編集もばっちりな一冊でした。2016/06/18
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
7
覚書 『司書と先生がつくる学校図書館』より6年生向け。2021/03/29
-
- 和書
- 古代日本の庶民と信仰