出版社内容情報
父の暴力を逃れ、引っこした家族。しかし心には無数の傷跡が - - - 。十四歳の少女が、鋭敏な言語感覚で告発する、現代家族詩集。
内容説明
「傷、傷、傷…それでも私は生きていくの。」現役中学生が書いた衝撃の告白詩集。
著者等紹介
ヨヅキ[ヨズキ]
1985年生まれ。私立中学に通う14歳。2000年春より、自らの思いをノートに書き綴り出す。『傷、傷、傷…それでも私は生きていくの。』に収められた詩の多くは、彼女の幼少時からの実体験を下敷きにした心の告白である。ヨヅキ=夜月。仮名での出版にあたり、好きな言葉のイメージをペンネームに託した
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひなた*ぼっこ
16
14歳、心の叫び。虐待まがいの家庭環境。不本意な負の感情。行き場ない想い。可哀想に、てくらいしか感想は出てこない。読メで知って面白そうって読んだけど、何をどう面白がればいいのか分からなかった。面白くはない。共感もなかった。ただ痛い。2019/12/22
lethe
5
思いっきり心を抉られた。苦しいような暴れそうな気持ちがぐらぐらわいてきた。図書館でたまたま見つけて読んでみたのだけど、手にとって良かった。詩はすごい。言葉にすると綺麗になるのに、思いっきり心を掻き乱される。ただ、作者の彼女には、幸せな未来が待っているのだと(かなり昔にでた詩集とはいえ)、祈らずにはいられない。2017/03/22
有泉
4
小学生のころ、この本に出会って何度も読み返しました。わたしはなにか辛い経験をしたとかないけれど彼女の言葉が綺麗で突き刺さって繰り返し声に出したことを覚えています。大人になって当時のヨヅキさんの年齢も越した今も尚彼女の言葉のうつくしさに惹かれます。2016/09/11
やぎ
3
何度も読んでいる詩集。辛いばかりの内容だけど、立ち上がろうという強さも感じる。人の汚い部分、ナイーブな部分を切り開いて見せつけられているような詩が収められている。出版当時14歳の彼女は、今年できっと30歳。他の方のレビューを見て、思わず年を数えてしまった…。虐待や機能不全家族が子供の心へどんな風に影響を及ぼすか、もっと世の中に知られてもいいのではないかと思います。2016/06/29
硝子
3
とてもつらく、ただ悲しくなった。2000年の当時、彼女は14歳。2014年の今、彼女は28歳。きっと28歳の彼女は、祝福されていてほしい。2014/08/03
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