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出版社内容情報
少年探偵団の二少年は、スクリーンをつんで映画をうつしている怪しげな車のあとをつけた。そして恐ろしい魔法博士のとりこに・・・。
内容説明
少年探偵団の仲よしコンビ、井上君とノロちゃん。はじめて見る「移動映画館」のあとをついていったふたりは、いつのまにか人のいない森へまよいこむ。そして目の前に立ちふさがる、えたいのしれない黒い人影…。さらわれたふたりを待つのは、黄金の怪人「魔法博士」のとんでもない策略だった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜間飛行
58
読むうちに少しずつ記憶が甦ってきた。特にはっきり覚えているのは、空中に投げた綱を上っていった少年がバラバラに切断されて落ちてくる奇術の場面である。改めて乱歩の筆力のすごさを知った。謎の怪人が「えへへへへ、それはね、わしが変装の名人だということをみんなに見せたいからさ。そうすれば子供たちがめずらしがって集まってくるし、お菓子もよく売れるわけだからね」というのを聞くと、今でも地獄の遊園地に迷い込んだ心地がする。このポプラ社のシリーズは低学年で読んだ。高学年で読んだグロテスクな表紙の蜘蛛男や一寸法師も懐かしい。2016/12/27
しゃん
22
ある夕刻、少年探偵団のメンバーである井上一郎君と野呂一平君(ノロちゃん)が渋谷区の屋敷町を歩いていると、小型自動車のように改造したオート3輪で移動映画館をしている道化師に出くわす。この段階でもうすでに怪しいが、彼らはその移動映画館の後をつけていくことで、囚われの身に。本作では、魔法博士が囚われの少年たちに魔術を見せ、知恵比べの後に種明かしをしたり、少年たちが巨人の胎内くぐりをしたりと、こどもたちへのエンターテインメントといった趣きのある作品であった。昭和31年の作品。2020/10/22
suisen
2
【★★★☆☆】トリックそのものはちゃちなんだけどそれにリアリティを感じさせるくらい、二十面相は演出の天才なんだろうなぁ。小林君達をノリノリで脅かす二十面相のお茶目さに笑う。解説で明知探偵と二十面相のライバル関係が指摘されていたが確かに、今回の明知探偵はわざわざ二十面相を挑発したりと探偵ではなく一人の天才として、楽しんで勝負していたような気がする。 2015/12/01
チタカアオイ
0
【図書館】2017/05/30
joronpa
0
二十面相は、魔法使いだなと思いました。2011/02/27