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出版社内容情報
銀座大通りのまん中をよろよろと男が歩いていた。しかもその男は鎖つきの懐中時計を何十個もぶらさげていた。魔人と明智の対決。
内容説明
月光に照らされたのは、三日月形に裂けた口をもつ金属のお面。その怪物のからだのなかからひびきわたる、ギリギリという歯車の音。真夜中の時計店をおそった時計どろぼうは、青銅でできた機械人間だった?!名探偵明智小五郎に、小林少年が新しく結成した「チンピラ別働隊」が大奮闘。ついに青銅の魔人の正体をつきとめるか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゃん
23
まだ路面電車のレールが走る月夜の銀座を青銅の機械人間が歯車の音を鳴らしながら歩くところから、物語が始まる。この機械人間である青銅の魔人は時計泥棒であった。青銅の魔人が狙う手塚さんの「皇帝の夜光の時計」を巡って、話は進展していく。いつものように明智探偵の知略が冴えわたり、犯人のトリックが明かされていく。昭和24年作の本作は、先の大戦で焼け出された「チンピラ別働隊」の活躍など、当時の時代背景も伺え、興味深く読むことができた。2020/10/07
にく9
18
ビブリア四巻と、表紙の気持ち悪さに惹かれて読んでみた。戦後の浮浪児をうまく活躍させて、っていうのは面白い発想。子供向けだからなのか、子供達が大活躍するので、当時も、今の子供達もさぞワクワクしながら読んだことだろう。無駄に長くてつまらない小説読むくらいなら、全然こっちの方がいい。百円でかえたし、お得だった。2013/03/16
紅蓮
10
少年探偵団が本家では浮浪児なのに、こちらではみんないいとこの坊ちゃんってことが前々から気になってた。本作でようやく別働隊の名ではあるが、戦争孤児たちが活躍してくれて嬉しい。特注の鎧で四つん這い全力ダッシュをする怪人(ネタバレ)氏はもう愛おしいです。その域に達しました。2014/08/20
めめたそ
3
1時間で読了。戦争が終わって、表現の自由と怪人二十面相が帰って来た!前作「大金塊」と違って、変装・トリックの嵐。まぁ、話の流れとしては、既にお決まりな感は否めないが。一気に読みきるには面白い内容でした。2010/08/03
モンティ
2
怪人20面相が毎日新聞の連載で終了し、好評につき、予定を変更して始まったのが、青銅の魔人。孫より先に読まなくちゃと借りてきたけど、病院の待合時間が長くて、内容も面白く、あっという間に読了。また出てきた怪人20面相。やはり一筋縄ではいかない敵だけど、またまた遺体は見つからない。また次に続く予感。孫にと思って切り抜き始めた江戸川乱歩に高齢者がハマるとは2025/03/20
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