出版社内容情報
琵琶湖に常夜灯がついていれば安全に船が航行することができます。なたねの油がどうしても必要なので余市父子は必死で油をつくるのです。
内容説明
むかし、琵琶湖には、ひるも夜もゆきかう船がたくさんありました。湖につきでた村の峠には、いつのころ、だれがつくったのか、三つの常夜灯がありました。この常夜灯のおかげで夜にとおる船のあんぜんがまもられました。しかし大雨やつよい風のときにはあかりがきえ…。今ものこる美しい心のはなし。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けいこん
7
琵琶湖の灯台の話。知らない誰かのために、みんなの安全のために、なんの見返りもなく、私財を投じる和尚さん。油を運ぶお父さん、畑を作って、菜種を絞る村人。子供はどうして?と考えるだろうか。意味がわからんと言う人もいるだろう。それこそが生きているということなのかもしれないと、思う人はどのくらいいるかな。2018/12/31
ピンクのヤドン@どわすれ
1
☆4 昔、琵琶湖には船が賑やかに行き来していた。船や夜道を通る人は常夜灯のお陰で安心して旅が出来た。ある夜に常夜灯の火が消えていた為、船が岩にぶつかり人が湖に投げ出された。琵琶湖のほとりの村に住んでいる与市と弥吉の親子は命の灯りを守るためにーー。人のために自分の出来ることを考え行動する姿に胸を打たれる。私もこんな人間になりたい。2021/08/23
たくさん
0
常夜灯をつけるために苦心する人。我慢して油を買うために節約苦心する和尚さん。誰かの為にっていうのがわいてきてそれをじゃましない周囲の人たち。そういう意識が日本人にあるんだというのが誇りに思えますね。2024/10/23