出版社内容情報
多数決が本当に民主的で正しい決定の方法なのか、これからの社会は何を正義とし、どのように物事を決めていくべきなのかを考える。
内容説明
湾岸戦争は、「正義」と「正義」がぶつかりあっておこった。いま世界では、双方が「正義」をかかげた紛争が数多くおこっている。何が「正義」で、「正義」の実現のためにはどうすればいいのか。「正義」について考える。
目次
1 多数決は誤りだ―イスラムの決め方
2 多数決はルール次第
3 悲劇を招いた多数決
4 決め方のいろいろ
5 神と人間の正義
6 平等の正義
7 平等な社会へ
8 逆立ちした多数決―アメリカでの二つの事件
9 日本の決め方―正義を求めて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モリー
31
機が熟するとはこの事かと思う読書となった。先日、私の大学時代の恩師が民主主義と多数決について述べておられた投稿文を拝見した。異なる価値観を尊重し、皆が少しずつ我慢し合う事の大切さを説いておられた。また、読友さんのレヴューの中にルソーの提唱した“一般意志”やプラトンの探求した正義について書かれた『国家』も目にした。この本を読み、目から鱗が何枚も落ちた。例えば、神が権威をもつ時代から、人間の知恵が力をもつ時代への転換がトロイ戦争を画期としたこと、公平を重んじるユダヤ教と平等を重んじるキリスト教の違いなどだ。 2019/01/07
ほしか
0
93年、この本が書かれたときに10代だった人は今や30代ですよね。「最近は」と言いつつ湾岸戦争を例に上げてきたりするので、理解しづらいところもありました。内容は、高校の倫理の教科書みたいなかんじでした。多数決で検索してヒットしたので読んでいたのですが、大半は表題通り正義についてでした。でも、多数決についてのことも、レポートに使えるようなことが書いてあってよかったです。2012/08/25
rymuka
0
読書録あり → http://rymuka.blog136.fc2.com/blog-entry-58.html2018/01/13
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