心にのこる文学
エイズと闘った少年の記録

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  • サイズ A5判/ページ数 238p/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784591033470
  • NDC分類 K936
  • Cコード C8098

出版社内容情報

血友病の薬からエイズに感染してしまった少年。病気と闘い、差別や偏見と闘いながら、力強く生きた彼の姿が、いきいきと描かれている。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さきみず

4
マイケルジャクソンのMVでこの少年を知りました。まだエイズが理解されてなくて偏見があったころの手記。新たな未解明の脅威に対して嫌悪を持ってしまうのは人間の防衛本能によるものかもしれないからライアンを差別した町の人たちを攻められないけど、怖いのは人間の集団意識だなと思った。そして差別や偏見をなくすのはやはり正しい知識、つまり教育であって、人間の根幹なんだなと感じた。いつの時代もどこの国でも、母親の愛情と強さには心打たれる。2016/11/13

はるな

1
13歳でエイズと診断され、18歳で死ぬまで、病気、そして差別や偏見と闘ったライアンのお話。 エイズ患者がいても普通に生活するには感染する心配はない。でも当時彼が住んでいた町や通っていた中学ではそれを学ぶ機会がなく、いたずらをされたり学校に来るのを拒否されたり……。ひどい。苦しくて何度も心がぎゅっとなった。それでも闘うライアンや家族。p122のママの「あの子がそうしてほしいと思っている限り闘うわ」、かっこいいです。今では差別・偏見は無くなったのかな。正しい知識と、それを得ようとする心が大切だと思った。2024/10/14

0kaeri

1
ライアン君は子供のころから病気がちで、病気を治すために注射をした際、エイズが体の中に入ってしまったそうです。エイズは恐ろしい病気です。ライアン君の本を私が知ったきっかけは、日本の医者がとんでもない治療法、患者さんに膨大な医療費を払わせたりと、ちょうど日本の医者の不名誉な報道がされていた頃でした。こんな過ちは繰り返させてはいけないんだ。と私の考えにぴったりと重なって、読んでみることにしました。この本はライアン君自身の言葉と、写真が載っており、ライアン君自身の日記のようでした。わたしとおなじ歳ぐらいの男の子は2011/01/23

のん@絵本童話専門

0
血友病の輸血でエイズに罹患してしまった少年ライアン。病と闘いながら、学校に通ってみんなと同じ生活がしたいと訴えて社会とも闘い抜いたその記録。コロナが流行り出した頃が思い起こされて、結局社会は全然変わっていない、とも思う。しかし、ライアンは粘り強く、誤解だと自分の正当な権利を主張した。トップスターや大統領にまで会っているのがすごい。香山リカさんも言う、いじめは似ているけれどちょっとだけ違う相手に起こるという主張に、自分で考えついているライアン。大人でも気付けない心理をこの年齢で理解している。高学年〜2024/06/02

とさか

0
エイズへの理解をもっと広めたいです2020/08/17

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