出版社内容情報
ズッコケ三人組のハチベエが、占いでクラスメートの落とし物をみつけたことから、クラス中をまきこんで大騒ぎに!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オーウェン
45
シリーズ20作目は占いによっておこる騒動を描く。 男子はともかく、女子なら一度はハマる占い。 そこにクラスでの泥棒騒動をかけて、コックリさんを問題のネタに。 表面上はサラっと描いているが、詰め込み教育の問題点を指摘する社会派な面も覗かせる。 事が終わった後の女子のあっけらかんとした態度もすごいが、最後に3人組の友情で珍しい終わり方だった。2021/03/31
へくとぱすかる
40
占いは信じないに限ると痛感。いわゆるコックリさん(ブームだったんだ)が、ハチベエたちを悩ませる話。あげくの果てにクラスに不和まで引き起こす。疑心暗鬼は誰もが一度は抱いたことがあるだろうけど、たとえマイナスの感情がわいても、それを人にぶつけるのは、みんなが不幸になる元だ。いちばん恐ろしいのは、妖怪や幽霊なんかより生身の人間、というのは本当だと思う。2018/05/14
ダイアナ
5
小学生あたりで必ず流行るコックリさん。本作では「レイコンさん」として登場。本作は誰かが取り憑かれて…といった話ではなく、占いの結果がもたらす女子同士のいざこざが本筋。私は当時怖くて出来なかったが、やはり小学生女子にとって占い、おまじないは何か特別なものがある。色々試したなぁとノスタルジックに浸りながら読了笑2018/03/24
なおなお
2
記念すべきズッコケシリーズ20冊目…であるが、小学生高学年の女子の恐ろしさは「ズッコケ恐怖の〜」ととかより恐ろしい。さすがの女好きのハチベエも、最後は「かわらぬ男3人組がよい」と締めくくるので、なんだかホッとした。2019/07/13
入江
2
那須正幹氏の作品は面白い。超面白い。児童のころ、ズッコケ三人組は宝物だった。それが、今でも面白いなんて。私は進歩していないのでしょうか。主人公たち三人の「かっこ悪い」こと。子どもが本音で生き生きとしている。こんなキャラクタを描ければいいのになぁ。2010/09/30