出版社内容情報
ちょっとした不注意から、うんがにとびこんでしまった牛のヘンドリカは、流れてきた大きなはこにのって、あこがれの町へとむかいます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chiaki
37
カラーとモノクロのページが交互に訪れ、運河に風車、チューリップ…これぞオランダな風景を存分に味わいつつ好奇心旺盛なふとっちょ牛ヘンドリカに癒やされます。食いしん坊故に美味しい草を求めて歩くうちに運河に落ちてしまったヘンドリカ。それでも運河の淵の草を食み続けるヘンドリカに、助け舟が!?笑 流れ流され、田舎から町へと移り変わってゆくオランダの風景が美しい。陽気な町の人たちも牧歌的でいいな。結構走れるヘンドリカにもちょっと笑えます。2020/12/20
アナクマ
29
「みわたすかぎり、ひらべったい、オランダの はたけ」が横長の紙面に気持ちよく広がる絵本。でも、乳牛のヘンドリカは「ふしあわせな うしでした」。飼い主に愛され、食べ物もふんだんにあっても「たのしくは なかったのです」◉単調で平凡な日常からの逸脱がテーマか。中盤は、平底船で運河を行く冒険譚。街で珍しいものを見聞きし、カラフルな麦わら帽子をちょっと味見して牧場へと帰還。旅は良いもの。「草を かみしめながら かんがえごとで いっぱいでした」。思い出を反芻し、次の計画を立てよう。67年刊。2024/09/24
mntmt
21
楽しい絵本だなあ。オランダののどかな田園風景。運河に市場。景色も楽しめた。2016/01/28
Yukiko Yosuke
20
好奇心の強い牛のヘンドリカ。毎日草を食べて太って…の繰り返しが退屈で退屈でたまらない。ある日運河に墜ちてしまったことをいいことに、運よく運河を流れていた箱に乗っかり、流されて街へ出てしまいます。そこで色々な物を見て、逆にたくさんの人に見られて嬉しいヘンドリカ。チーズを売りに来ていた飼い主のホフストラおじさんに見つかり連れ戻されますが、短い旅の思い出を楽しく反芻しながら暮らしたっぽいですね。子供の頃、麦わら帽子がおいしかったという記述がとても好きな絵本でした。2022/01/25
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
19
牛のヘンドリカは毎日がたいくつ…。街に憧れるが行けるはずもない。けれどハプニングでヘンドリカは運河に落ちてしまった!2019/07/15