出版社内容情報
おばばの織った美しいにしきが風にさらわれ、そのにしきをさがしにでた二人の兄は家に帰りません。中国のチワン族に伝わる民話。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
なつきネコ@やみ猫
28
中国のチワン族に伝わる民話。おばばが錦を織る話は世界観が出ていていいな。色使いが綺麗で見ていて楽しめる。錦を奪われ、三兄弟が順に探し出す話だ。やはり、末の弟が上手くいくのは民話のあるあるだなと思う。桃源郷のような錦の世界には仙人や多くの人を魅了するだな。こういった話は中国世界観も良かったな。2023/08/06
ヒラP@ehon.gohon
12
壮大な中国の大陸性を感じさせるお話です。 チワン族という少数民族は、織物と所縁が有るのでしょうか。 3年かけて織りあげたにしきを風にさらわれて悲しむ老婆。 3人の息子たちが順番に探しに出かけるけれど、上二人の息子は、目先の幸に惑わされて家を棄ててしまいます。 その不甲斐なさに対して末の息子の良いとこ取り。 地のはてまでにしきを探しに行く大冒険が、光っています。 赤羽さんの絵もスケールが大きくて、このお話を支えていると思いました。2014/03/18
itokake
11
【読書で世界一周】中国チワン族の民話。チワンは中国で一番人口が多い少数民族で、伝統工芸品の錦が有名。この民話も錦が登場する。たぐいまれな織り手であるおばばが、ある日、道端で売られていた絵に一目ぼれした。絵を手に入れ、その絵を錦で表現する。芸術家が作品の中に魂を込めるように、おばばも一心不乱に作品を仕上げていく。きっとこういう人物が過去にいたのだろうと想像に難くない。幻想の世界と現実の世界が、一枚の錦を境にして交錯する美しい物語。2025/02/27
ツキノ
11
図書館の書庫の絵本を読もうキャンペーン・31 中国の西南部に住むチワン族のあいだに語り伝えられたというおはなし。三兄弟、たいてい末っ子が救い主となるのはなぜだろう。赤羽末吉さんの「おおらかな美しい」(文を書いた君島久子さん曰く)絵がいい。2017/05/08
猿田彦
10
教科書紹介本。おばばは錦織を織って3人の息子を育てていた。そんなおばばが市で山里の絵を見つけほれ込んだ。その絵の中に住みたいと願うばばに3男のロロがこの絵を錦に織りこむことを提案する。おばばの涙や血をも織り込んだ錦は3年目に出来上がった。が、強い風にさらわれてしまった。兄弟たちは錦を取り戻しに行くが、たどり着けたのはロロだけ。ロロは錦を持って帰り広げると、村いっぱいに拡がり、おばばが住みたかった錦の絵の中に住むことが実現したのだった。おばばの苦労とそれを支えたロロ、誠実に生きることが大事ですね2025/03/22




