ポプラ社の創作童話
おかあさんの木

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  • サイズ A5判/ページ数 119p
  • 商品コード 9784591011430
  • NDC分類 K913

出版社内容情報

七人のむすこがつぎつぎと兵隊にとられ、そのたびにきりの木を植えて、むすこたちの無事をいのるおかあさん。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ツキノ

19
図書館でリクエストがあり書庫から出す。映画化か!と気づき、わたしも読んでみることに。表題作の他「火のなかの声」(東京大空襲)、ぞうとにんげん(上野動物園のジョン、花子、トンキーのエピソード)、ひろしまのきず(原爆)、つる(シベリア抑留生活)の5編。民話のような親しみ深い語り口で、現代の庶民の物語をつづれないものだろうか、という試みで書かれた作品。映画化を機に新しくポプラ文庫で出たものはさらに4編が収録されているようなので読んでみたい。2015/06/01

空猫

15
DVD観賞後(家の人が借りてきた)に原作も読了。原作は16頁の短いお話ながら「戦争で死なせる為に息子を産み育てた訳じゃない」という母の思いがひしひしと伝わる。他5編も反戦がテーマ。映画は粗筋は同じだが母親像が「学なし(文盲)だが料理上手、女は夫を一途に想い、夫が先立てば寡婦となり子供の事だけ心配し息子に従う」ってのがなぁ世間の理想なのだよなぁと鼻白み、社会的弱者が繰り返される試練に耐え忍ぶ姿を見せつけ、涙を誘おうとしている所にあざとさを感じた。素直に感動しないのはひねくれてるからじゃないやい(`´)2016/03/20

クサバナリスト

11
TVで本作タイトルの映画が公開されることを知り読んだ。こんな戦争体験のお話があることを初めて知った。映画も観てみたい。2015/06/09

Mao

10
映画の原作他4篇。 息子たちを戦争で亡くした母親の言葉が胸を打つ。「日本じゅうの、とうさんやかあさんがよわかったんじゃ。みんなして、むすこをへいたいにはやられん、せんそうはいやだと、いっしょけんめいいうておったら、こうはならんかったでなあ。」  息子を兵隊にはやられん!戦争は嫌だ!と言い続けます。2015/06/08

biba

6
子供の頃の教科書で学んだこのお話を思い出し、借りました。戦争真っ只中にいる国々とこのお話がリンクして、涙が止まりませんでした。子供を思う親の気持ちは、どこでも同じはず。早く平和が訪れることを願ってやみません。2022/06/21

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