出版社内容情報
絵具がほしくて盗みを働き、良心の呵責に悩む少年をすくう、若い女教師の愛情を描いた名作。他に「がいせん」「親子」「おぼれかけた兄妹」「ぼくの帽子のお話」など六編を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょろぴよ
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いろんな話があった。2009/07/13
Y Hoshi
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教科書に出てくる本とあり興味を持って。自分の学生時代は教科書になかったように思います。対象は小学生?中学生?視点が素晴らしい。文章が美しい。でも楽しいばかりだった子供時代が終わって不安と希望ないまぜの気持ちを持ち始めた成長過程に読むのははて、どうだろう?童話とありますが鬱々した主人公の立場を疑似体験して薄暗い読後感が長く留まります。小中学生向けにするには危険と思えました。屈折した薄気味悪いものをはらんだこの美しい物語集は寧ろ既に色々経験してきた酸いも甘いも知る大人向けのように思われました。2018/02/27