出版社内容情報
おなじみ花山第二小学校ズッコケ三人組が、スキー場でひとりの美少女にであったことから展開する(秘)大作戦。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オーウェン
49
シリーズ第3弾は3人組がスキーの最中に出会った美少女。 それが転校生として3人の前に現れたが、彼女の私生活は謎に満ちていた。 3人が3人ともマコにときめくという展開だが、モーちゃんが告白しようとすることから、2人が手を引くという友情が見える瞬間が微笑ましい。 また彼女の秘密を知ってからは、何とか助力をしようと結託する場面も面白く、小学生らしい作戦でもある。 関わった案件はヤバ目ではあるが、丁度良い匙加減。 これぐらいにサラッと触れるのがズッコケらしい。2021/01/14
へくとぱすかる
29
ズッコケ第3作。モーちゃんの恋物語だけど、そこを甘い話にしないで、社会問題の一端をのぞかせているところが、作者の面目だろう。初版から30年以上経つけれど、21世紀の現代こそ珍しくなくなったのではないだろうか。ありがちな家庭の事情だろう。マコのウソというより見栄は、自分の立場に対する自己防衛だろうし、ひょっとしたら三人組の夢を、残してくれたのかもしれない。2016/12/04
megu
10
再読。“こともあろうに、あのモーちゃんが恋をしたんだって。”から始まる本作。マイペースでちょっと引っ込み思案なモーちゃんが、転校生の女の子に恋をする。謎に満ちた転校生、マコ。最初は誰もがマコの魅力に惹かれていたのだけど、だんだんと彼女に関する悪い噂を耳にするようになる。“うそをつくことで、その子のほんとうの姿がみえてくるような、そんな物語を書いてみたかった”との、あとがきでの作者のことば。なんとなく分かるような気がする。モーちゃんにとって甘酸っぱくて、ちょっとほろ苦い初恋になったのは間違いない。2021/11/14
あおさわ
6
今回は魔性の少女が登場。あとがきにもありますが、彼女は非常にあざやかにウソをつきます。すべてを知った後も口をつぐむ3人の複雑で切ない感情と、嘘をつきつづけたマコの思いが胸に刺さります。2012/11/21
ごまちゃん
3
「じつはいじわるオンボロ」という挿絵が小学生の私には強烈なインパクトがあり、30年たった今でもその時の衝撃を覚えていました。マコはどんな大人になるのか・・・ 2013/02/09