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出版社内容情報
松井さんはタクシーのうんてんしゅです。松井さんのタクシーにのったお客は、なんとせびろをきてネクタイをしめた山ねこだったのです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
243
あまんきみこ・文、北田卓史・絵。空色の松井さんのタクシーが拾ったお客の要求通りに走っていると、どんどん山の中へ。お客は実は背広を着て、ネクタイを締めた山猫だった、というお話。円満に解決するので、怪異性は全くない。キツネに騙されたような構想だが、被害もまたない。じゃあ、何だったのかというと、意外だったなあと意表を衝くことに焦点があったのだろう。1977年の作品とて、絵のタクシーやなんかもいささか古めかしいが、そこは逆に味わいと言える。2024/12/17
yomineko@ヴィタリにゃん
66
松井さんのタクシーに若い男性が乗車したと思ったら、途中で怪しげな雰囲気に。バックミラーで確認すると、山猫に変わっている!山猫はお医者さんで母親が病気という電報をもらったため、人間に化けてタクシーに乗ったらしい。最後が良かった。山猫、、、おことわり?ふふふ(#^.^#)2023/07/20
へくとぱすかる
47
「車のいろは空のいろ」からの、ひとつの話だけで作られた絵本。通常だとイラストはモノクロで数枚のところ、ここでは全部カラーで、ページを開くたびに、あの北田さんの独特の世界がどんどん見られる。タクシードライバーの松井さんが乗せたお客が、いつのまにか山ねこになり、驚いた松井さんは降りてくれと言うのだが……。話が進むにつれて、松井さんもいつかやさしい心に変わっていく。松井さんが思ったことが書かれているのではなく、何をして何を言ったかを書いて、それがわかるようにしてある。そのあたりの書き方が「うまいなぁ」と思う。2024/10/02
鴨ミール
32
8分。松井さんの空色のタクシーのお客さんは、謎の多い人や動物が出てきて、私は好きだけど、それは昔は狐や狸は化けて人を騙すなんてことがありそうな時代だったから。いまのお子さんに読んでも、ピンとこないだろうか?2022/10/29
糸車
21
国語の教科書でお馴染みの蝶々をみかんに変身させたタクシー運転手さん!わたしと娘たちは同じ教科書だったけれど時代のせいか挿絵は全然違った。(わたしはいわさきちひろさんだったわ。懐かしい)お話にシリーズがあったと知ったのは大人になってからだったなあ。今回は乗ったお客が山ねこ?だってさっきちゃんと人間だったのに?なんという妖力!運転手さんが松井さんという名前だったのは覚えていなかった。よくよく不思議な目に合う人なんですね。挿絵の山ねこの姿が結構シュールでついつい笑ってしまう。成人した娘とにやにやしながら読了。2014/11/03
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